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ナオミとカナコ (第4話・2016/2/4) 感想

ナオミとカナコ

フジテレビ系・『ナオミとカナコ』公式
第4話『私たち今日から親友で共犯者…』の感想。
なお、原作:奥田英朗「ナオミとカナコ」は既読(読書感想の記事)。


不法滞在の中国人たちが警察に連行される中、林(佐藤隆太)の身を心配した直美(広末涼子)と加奈子(内田有紀)は、アパートに隠れる彼をホテルにかくまい、1週間後の金曜日に犯行を実行すると決意。翌日から直美と加奈子は準備を進め、遺体を運ぶ練習もする。そして犯行予定日の前日。達郎(佐藤=2役)を連れて順子(富司純子)の家を訪れた直美は、順子の口座を操作して達郎が1千万円を横領して失踪するように見せ掛ける。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

今回も、超が付く贔屓目な感想で宜しければ…

私が広末涼子さんのファンで、内田有紀さんもお目当て。その上、原作を読んだ時の妄想キャスティングが、高畑淳子さんと富司純子さんとバッチリ嵌ったから、本作のことを悪く書くことなんて…と思うのだが。そんな超が付く贔屓目な感想で良ければ、読んで頂きたい。※これ、テンプレです。

具体的な数字が、緊張感を嫌でも煽ってくる

とにかく物語全体も面白いのだが、ディティールがとても良く考えられていて、犯罪素人の普通の女性2人がまるで女子会の旅行のスケジュールを綿密に煉るように、殺人を完全犯罪にしようと懸命なのがシュール。ダイエットの話をしながら、殺す相手の身長や体重を聞いて、巨大なバッグを見つけようなんて…

そこへ、180センチ、70キロ、結婚して5キロ太ったとか、3分ぐらい締めないととか、1ケース12キロで6ケースで72キロとか、1時半にスタートしてとか、数字が度々登場することで、リハーサルに現実味が出るし、緊張感も煽ることが出来る。

小さな世界で繰り広げられるハラハラドキドキが良い

中盤で、急きょ直美が京都行きの用事が入り、計画をブレさせるのが達郎(佐藤=2役)の姉・陽子(吉田羊)と言う狭い世界観や、DV夫の達郎(佐藤=2役)と頼りなさげな林(佐藤隆太)の対比もいい感じ。

とにかく、本作の面白さの1つが、この狭くて小さな世界観。親友、夫婦、姉弟と言うとても緊密な関係と、職場関係の仲間や客と言う点でしか結ばれていない希薄な関係をひっくるめた小さな世界。そこで、とんでもないことが実行されようとしているハラハラドキドキの描写が素晴らしい。

照明演出や色の使い方が、良く出来てる

それに映像が良い。衣装や室内の色合わせのセンスや、小道具選びのセンスとか、照明演出とか。特に私が好きなのは、加奈子のマンションのシーン。まさか殺人現場になるとは想像も出来ないようなベージュと白を中心にしたナチュラル系で整理整頓された美しい舞台。

室内の照明器具は、お洒落な北欧照明のルイスポールセンで統一してあり、ペンダントライトやスタンドライトやダウンライトや間接照明で、ホームドラマ調からサスペンス調まで自在に照明演出をしている。

また、衣裳の色も登場人物や心理状態で決まってる。加奈子は常にベージュと白系。直美は普段はグレー系で犯罪者の時は黒系。朱美(高畑淳子)はすべてに情熱的な真っ赤で、陽子は常に周囲に目を光らせてるような黄色がメインカラー。加奈子が用意するロープの色が気が滅入らないようにビビッドな青色だが、誰の色とも被らないのがミソ。この辺も良く出来てる。

本番(計画)が順調に進んで行くのが、心地良い

そして、エンドクレジットが流れた後の緊迫感も半端無い。正に、第1話からブレないこのテーマが大きく動き出すその瞬間、達郎が目を覚ます…、

   “走り出したら止まらない、
    女2人の短絡的で刹那的だけど
     勇気ある自己実現の旅の物語”

が、予告編を見る限りでも、最終的には本番が順調に進んで行くのが、心地良い。もう完全に直美と可奈子に共感しまくってる状態だ。ホント、丁寧に作り込んでると感心する。

あとがき

照明演出だけでなく、カット割りも実に細かい。これによって早々サスペンスさが増してます。そして、人間描写も実に丁寧。この調子で、次回も大いに期待します。

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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