あさが来た (第104回・2/2) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第18週『ようこそ!銀行へ』『第104回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
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あさ(波瑠)を訪ねてやって来たのは、はつ(宮崎あおい)の長男の藍之助(森下大地)であった。加野銀行で働きたいという藍之助にあさは働くことを許す。喜ぶ藍之助にあさは…。平十郎(辻本茂雄)は藍之助にうそをつかないように働くことが大切であると話す。その話を聞いた藍之助は…。娘の千代(小芝風花)の担任の教師に呼ばれたあさと新次郎(玉木宏)は、千代の進路について真剣に考えるようになる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今朝のアバンタイトルも、奇を衒わずすっきり
今回のアバンタイトルも奇を衒うことなく、前回のラストカットの続きから。普通のことだが、あさ(波瑠)と新次郎(玉木宏)、そして今週のキーパーソンであるはつ(宮崎あおい)の長男の藍之助(森下大地)をきちんと見せる。こう言うのが大事だと思う。
寝室のシーンの月明りの照明演出が、良かった
あさと新次郎の寝室でのシーン。月明りが軒下まで差し込んでいて障子の最下段の組子から腰板までが明るく照らされ、その高さ(幅)と同じ高さの行燈の灯りが画面の中央を横切ってる。行燈だけだと寂しいしからと言う照明演出だが、前のシーンから演者の動きが少ない場面だけに、屋敷の広さや画面にアクセントになって良い感じだった。
ヒロイン不在でも、ヒロインの存在感を提示する演出
平十郎(辻本茂雄)が藍之助たちに有り難いお話を始めるシーン。「へぇ」と共にBGMが消えて、きちんと視聴者に藍之助に共感しつつ聞いて貰う舞台を整える。しかし、このシーンも演者の動きが少ない静的な場面。そこで、うめ(友近)の相づちの声を大きめにカットもしっかりと挿入してきた。
その相づちで視聴者はうめにも同調し話を聞く体制が更に整ったと判断して、再びBGMが始まる。平十郎たちが動かないから、うめとカメラが動き出しすが、カメラはゆっくりと状況描写。しかし、平十郎があさのことを話し出すとカットチェンジ。こう言う何気ない演出は、すべてヒロインを特別扱いしている証拠。
ヒロインが不在のシーンでも、回想などを上手く入れ込んでヒロインの存在感をきちんと提示する。これが、奇を衒わない今週担当の新田真三氏の演出。火曜日だからもう少し話が進むと思ったが、脚本は意外と月曜風のネタ振り。きっと週の半ばからのサプライズ(予告編にあったが)のための平坦な助走と言った位置づけなのだと思う。
あとがき
予告編では、あさが女性社員を募集したり、はつと惣兵衛(柄本佑)も加野屋にやって来ますし、原作には両替商で加野屋の商売敵だった万屋役で萬谷(ラサール石井)も登場するはず。そこへ千代(小芝風花)の進路の話も加わるので、明日から忙しい朝が来るようです…
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
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第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
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第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
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第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
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第17週『最後のご奉公』
97 98 99 100 101 102
第18週『ようこそ!銀行へ』
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