あさが来た (第101回・1/29) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第17週『最後のご奉公』『第101回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
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あさ(波瑠)は、ついに銀行の神様、渋沢栄一(三宅裕司)と出会うことになる。渋沢は、あさに銀行経営になにが大切かということを教える。感激したあさ、そして新次郎は…。加野屋を去ろうとしている雁助(山内圭哉)を引き留めようとする榮三郎(桐山照史)、あさはその理由を聞く。すると、うめ(友近)は…。心定まらないうめに対し、あさは相撲を挑む。そして、いよいよ加野屋は銀行設立の時を迎える。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
“渋沢からのクイズ” と言う面白いアイデアのアバン
今回は、何と渋沢栄一(三宅裕司)からのクイズの出題形式と言うアバンタイトル。45秒の短い尺でも、今日はまず渋沢を描いて、次に今週のメインを描くと言うのが感じられた。そうで無ければ、答えを主題歌前に明かさないと思う。こんな小さな部分にも、今週の構成の良さが見えて来る。
“偶然” を、運命的な “必然” に魅せた構成
主題歌明けは、しっかりと尺を使って今週のメインである雁助(山内圭哉)とうめ(友近)のくだり。雁助は伊予に帰って娘の面倒を見ると言う。何ともうめには切ない宣言だ。それも加野屋が銀行になると言うタイミングで雁助に手紙が届くと言う偶然で。
こんな “偶然” は、普通なら鼻につくしご都合主義にしか見えないはずなのだが、その昔は新選組、五代との出会いと別れ、この度の渋沢からの手紙などと同様に、いつ何が起こるか分からない時代と言う前振りをきちんとしてきたから、むしろ「こう言う時は重なるんだよな」と運命的な “必然” に見えて来るのだ。
うめの生き様の “ご奉公” を、笑いあり涙ありで描いた
ついに、101回と大台を超えた本作。ここ最近、これまでの構成の良さに日が当たり、トントン拍子が気にならなくなってる。終盤のあさ(波瑠)とうめとの相撲のシーンなんて、2人の気持ちを考えるともらい泣きしてしまうほどの懐かしさと楽しさがあった。
中庭の夕景もいつも以上に赤みを増して、くるくると回るあさとうめの顔を明るく照らしながら、着物が透ける和服の美しさ、砂が舞う相撲らしさなど、いろんなものを描きながら、ラストは2人のどアップで金曜日を締め括った。正にうめの生き様である “ご奉公” を笑いあり涙ありで感動的に描いたと思う。
あとがき
渋沢のシーンはもう少しコミカルでも良かったかなとか、雁助とうめの部分はもう少し観たかったかなとか思う節が無い訳でもありませんが、この位に和風のあっさり系で良かったように思います。だって、やり過ぎは禁物ですし、メインに描くべきはヒロインのあさであり、夫の新次郎との夫婦愛なのですから。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
97 98 99 100
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