
フジテレビ系・『ナオミとカナコ』(公式)
第3話『これって運命だね…今動き出す完全犯罪』の感想。
なお、原作:奥田英朗「ナオミとカナコ」は既読(読書感想の記事)。
直美(広末涼子)は、達郎(佐藤隆太)とそっくりの不法滞在中国人・林(佐藤=2役)の姿を加奈子(内田有紀)に見せ、達郎の殺害計画を明かす。それは達郎の遺体をどこかに隠した後、林を達郎のパスポートで中国に行かせ、ただの失踪を装うというものだった。さらに林を呼び出した直美は、報酬200万円で他人に成り済まし、そのパスポートを使って帰国してほしいと依頼する。戸惑う林に、直美はそれで加奈子が救われるのだと話す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
超が付く贔屓目な感想で宜しければ…
私が広末涼子さんのファンで、内田有紀さんもお目当て。その上、原作を読んだ時の妄想キャスティングが、高畑淳子さんと富司純子さんとバッチリ嵌ったから、本作のことを悪く書くことなんて…と思うのだが。そんな超が付く贔屓目な感想で良ければ、読んで頂きたい。
ブレないテーマと予想が付かない結末
もう、細かいことを書く必要が無いくらいに、ドラマとして視聴者を惹き付ける魅力は満載だと思う。特に、第1話からブレないこのテーマ、
“走り出したら止まらない、
女2人の短絡的で刹那的だけど
勇気ある自己実現の旅の物語”
が、ずっとドラマの背骨に貫かれているのが素晴らしい。そして、ドラマとして秀逸なのは、その2人の旅の結末が、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、それとも3つ目のエンディングがあるのか、全く予想が付かないような、脚本と映像に仕上がっていることだ。
素人の女2人が企てた泥縄的な危なっかしい計画
そして、この第3話で大まかな完全犯罪の計画を視聴者に明かしたのも、本作がトリックを楽しむドラマでも無く、むしろ素人の女2人が企てた泥縄的な危なっかしい計画だからこそのハラハラドキドキを観て欲しいと言うドラマの方向性が明確だからだと思う。
だから、例えば今回の直美(広末涼子)と加奈子(内田有紀)の遺体を埋める場所探しの旅も、本当は恐ろしいことなのに、女子会的なコミカルさを入れたり、朱美(高畑淳子)の軽い一言が直美の心にグサッと刺さったり、順子(富司純子)の痴呆症状が妙に怖く見せたりと、とにかく細部に亘って丁寧に作り込んでる。
虚構の中の真実が、徹底的に創造されている
その上、私が今回の実写化で最も困難だと思っていたエリート銀行員の達郎と不法滞在中国人・林の1人2役も、佐藤隆太さんの活躍で違和感なし。とにかく夫殺 人と言う恐ろしい犯行を完全犯罪で乗り切ろうとする女2人を応援してしまうと言う非現実的なことが、本作を観てると自然なことに思えてしまう。
これ、虚構の中の真実が、徹底的に創造されているからこその世界観だと思う。超贔屓目を差し引いても、今期一番の連ドラになっていると言っても過言でないと思う。
あとがき
DVを扱っていると言う点で観たくない人もいると思います。でも、そんな人にも観て頂きたい、そんな完成度の高い連ドラだと思います。次回にも期待します。
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