あさが来た (第100回・1/28) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』公式
第17週『最後のご奉公』『第100回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
※ベタボメ感想だけを読みたい人は、ブラウザバック(=ブラウザ上で前のページへと戻る)をするのが良いと思います。


銀行設立を進める加野屋に亀助(三宅弘城)が戻ってくる。ふゆ(清原果耶)との間に娘がいることを楽しそうに話す亀助に雁助(山内圭哉)は…。新次郎(玉木宏)は、尼崎で紡績事業を進めようとしているという話しをするとあさは…。加野屋では、銀行になると住み込みか、通いで働くかでみんな思い悩む。あさは、うめ(友近)に辞めようとしている雁助と一緒に出て行ってもいいと涙ながらに話すと、うめは…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

45秒で笑いあり涙ありを予感させた西谷演出のアバン

節目の第100回のアバンタイトルのファーストカットは、きちんとあさ(波瑠)からスタート。そして今週のもう1人のヒロインであるうめ(友近)とのツーショットで始まった。更に2カット目で亀助(三宅弘城)の声だけ先行して、その後にご本人登場とちょっと凝った仕掛け。

そこへタイミングよく雁助(山内圭哉)も登場して、これで間違いなく今回の15分間は笑いあり涙ありになるのは確実って予感。僅か45秒程でこの雰囲気を創り上げるのが西谷演出のアバンってことだ。

銀行設立の現実的な話も、朝ドラ風コントで楽し

主題歌明けの銀行設立の現実的な難しい会話劇になるところを、アバンの雰囲気を上手に引き摺って、少々くだけたコント風に朝ドラっぱく描いたのもいい感じ。

更に、週の前半で描かなかった亀助とふゆ(清原果耶)の “今” を描きつつ、座敷に平十郎(辻本茂雄)と新次郎(玉木宏)の6人を揃えたことで、前回に続いて時代の変化を映像で見せた。

本作らしい “夫婦の助け愛” の物語もいい感じ

また、あさと新次郎の2人っきりの場面では、昨年12月後半から少しずつではあるが描いて来た新次郎の、今年になって描いて来たあさのパーソナリティーが活かされて、本来の新次郎が描かれ、これも史実云々でなくて本作らしい “夫婦の助け愛” の物語として描かれたのも良かった。

あさとうめのシーンの、照明を音楽に注目した

そして、今週描くべきあさとうめのコーナー。月曜と火曜日ではつ(宮﨑あおい)を登場させた効果も相まって、一気にシリアスな雰囲気へ。背中に夕日を浴びて正に “何か” に背中を押されてるイメージで、暗がりの中のあさも「出てくれて行ってもいいんだす」の瞬間に顔が明るくなって、BGMもゆっくりアウト。

これ、あさの座る位置は変わっていないのだから、明らかに照明と音楽の演出。その後のあさの謝罪と応援の言葉では音楽無しで、このままうめが納得するように見せて、うめの「おあささま」と言い返すタイミングで音楽が入り、1人の人間としてのうめを初めてしっかりと描いたと思う。

特に良かったのが選曲。最初はピアノの旋律でうめの悲しさを表現し、中盤から入ってくるストリングス系でこれまであさに今井家に仕えてきたうめの山あり谷ありの人生を優しく表現。そして、あさが抱き付くうめも顔が明るくなっている。立ち聞きする雁助の顔も明るく、男性らしくチェロの音色でゆったりと。

前半のコント風のあとに、しっかりとシリアスなシーンを持って来た。いや、コントもシリアスも自在に描けるようになったと言うのが正しいかもしれない。もちろん、1回限りの亀助登場でコントをやるのは朝ドラだから許容される強引さではあるが、出来るならやらない手はない。いや、面白くなるならやるべきだと思う。

渋沢栄一登場のすんなりさは、脚本の技の勝利

そして、序盤から幾度も名前が登場し、ラストではご本人登場の渋沢栄一(三宅裕司)。前回の奇襲攻撃と言っても良い大胆な構成のお陰で、「渋沢」の名が何度も出てもほぼ違和感なし。

と言うのも、前回の描くべきことはきちんと順に描き、総集編に入らないような無駄な部分は省略し、言わば全部を事細かく見せなくても流れを描く作戦を一度やっておいたからこそ、この度の渋沢の登場も唐突さを感じさせにくいって脚本の技の勝利と言って良いと思う。

思えば、昨年9月末からの2か月半は、あれもこれも描いてきて結果的に散漫になったと思う。それを12月後半から上の脚本の技で、描くネタを取捨選択しながら、あさと新次郎を掘り下げて描くのが、ここへ来て成功したのだと思う。この調子で後半戦も進んで欲しい。

あとがき

上で書いたように、私には12月前半までとそれ以降の本作の雰囲気はだいぶ変わったと感じます。でも、視聴率的には横ばいなんですね。だとしたら、やはりこの1か月で人間関係をしっかり描き直したのは成功の源だと思います。人間を描いてこそドラマ。昨日に続いて今日も「びっくりぽん!」の仕上がりでした。

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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
1 2 3 4 5 6
第2週『ふたつの花びら』
7 8 9 10 11 12
第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
97 98

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