相棒 season14 (第13話・2016/1/27) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season14』(公式)
第13話『伊丹刑事の失職』の感想。
転落死事件を捜査した伊丹(川原和久)は、亡くなった女性の元上司に届いたという遺書らしきメールの内容や現場の状況から、自 殺と断定。しかしその1カ月後、女性の死は殺人だったとある新聞がスクープ、犯人から送られてきたという手記を掲載する。新聞の編集部に出向いた伊丹は、犯人の手記の提出を拒否されてもめ、自宅待機処分に。一方、同紙のバックナンバーを調べた右京(水谷豊)は、ある広告記事に注目する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
登場人物を交錯させた捻った脚本が得意の金井脚本
脚本は、Season14の第3話『死に神』で異動してきたばかりの亘(反町隆史)を「同居人」「お客様」扱いから「新相棒」への格上げを描き、第9話『秘密の家』では更に「右京の相づち係」から「話し相手」にした金井寛氏。
多めの登場人物を複雑に交錯させて捻った脚本が得意と言う印象がある。そして、今回もまさにそんな内容だった。
久し振りに “相棒らしい相棒” を観ることが出来た
まあ、突っ込み所が無い訳で無いが、まずは久し振りに “相棒らしい相棒” を観ることが出来たと言って良いと思う。その理由は、「杉下右京の事件簿」にはなっていなかったことが大きい。「特命係+伊丹」と言うチームで事件を解決したように描いていたのは、素直に良かったと思う。
亘の影が薄かったのが残念
ただ、1つ残念なのは金井氏の脚本の割に、亘の影が薄かったこと。しかし、いつもよりは常に右京(水谷豊)と二人三脚で行動を共にしていたし、これまでの亘と伊丹(川原和久)の協力関係を上手に取り入れて、先に書いた「特命係+伊丹」と言うチームとして魅せたのは、最近には無かったこと。
レギュラーの登場人物イジリは止めて…
そしてもう1つ残念と言うより気になったこと。それは、サブタイトルも思わせぶりなものまで付けて、またレギュラーの登場人物イジリをしたこと。長年の相棒ファンがそんなことを望まないのはつくり手も承知だと思うのだが、それでもやるってことは、それ程にネタが無いのかと心配になってくる。
あとがき
今回を一定の評価したいのは、亘の個性は多少薄まっても、「特命係」の存在感がそれなりに表現されたことが大きいです。言い換えれば、右京1人が活躍するのでなく、特命係が活躍したこと。だって、それが『相棒』と言うドラマの神髄だと思うからです。私は、右京と亘が互いを相棒と思い、特命係として事件を解決するのを観たいだけなのです…
それと備忘録的に書いておきますが、今回の撮影担当・中村耕太さんのカメラワークが所々すごく良かったです。例えば、終盤の右京さんが副編集長にお説教をする際のカメラアングル、その後の水道工事屋さんに右京さんと亘が一言言うシーンの微妙で丁寧なピント送り。登場人物の心情を上手くレンズを通して描いたと思います。
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