ナオミとカナコ (第2話 / 15分拡大・2016/1/21) 感想

フジテレビ系・『ナオミとカナコ』(公式)
第2話 / 15分拡大『わたし、見つけたよあんたの旦那を殺しても捕まらない方法…』の感想。
なお、原作:奥田英朗「ナオミとカナコ」は既読(読書感想の記事)。
直美(広末涼子)が口走った言葉に動揺する加奈子(内田有紀)は、達郎(佐藤隆太)から子づくりのため病院に行こうと迫られ、ますます追い詰められる。同じく動揺する直美だが、平気な顔で自分に顧客の紹介を頼む達郎に憤る。その一方、直美は新たに引き継いだ顧客の女性の元を訪れ、彼女の言動に不審を抱く。そんな中、直美からDVシェルターの資料を渡された加奈子は、4日後の結婚記念日に達郎と一度話し合うと約束する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
金持ちの未亡人顧客に、富司純子さんの配役もお見事
第1話の感想で、私が原作を読んだ時の、中国人女性・李朱美役の妄想キャスティングが、高畑淳子さんか余貴美子だったと書いた。そして、今回登場した財産持ちの未亡人老女・斎藤順子役の妄想キャスティングは、草笛光子さんか富司純子さんか星由里子さんだったのだ。
ここまで、自分の原作イメージとドンピシャの配役で攻められると、それだけで嬉しくなる。もちろん、広末ファンとしてはそれだけでもミーハー的に嬉しいのだが。それにしても、高畑さんや吉田羊さんなど、ここまで登場するキャラクターの配役はお見事と言うしかない。
演者の演技が、かなり興味感心を惹き付けてる
ホテルから帰宅した達郎(佐藤隆太)が加奈子(内田有紀)に暴力を振るい、加奈子を雨降るバルコニーに追いやり鍵をかけてしまうシーンの残酷さと悲惨さは、内田さんの名演技も相まって、相当衝撃的な場面になったと思う。
その一方で、昼間の警察官、順子(富司純子)、そして朱美(高畑淳子)の言葉を脳内で復唱して、徐々に達郎殺害計画の概要を描き始める直美(広末涼子)も印象的。そして翌朝、再び始まってしまう加奈子と達郎の地獄のような夫婦生活。
そして、どうしようも無くなった加奈子が直美に助けを求める。加奈子を見守る直美の涙、安心したような加奈子の笑み、そして再び直美の何かを決意した怒りの表情。この辺も演者の演技で相当興味を惹き付けてると思う。
今期一番の、配役と物語がドンピシャなドラマ
結末は原作を読まずとも、第1話であれだけ多くのネタ振りをしてあれば、多くの視聴者が予想はついていると思う。その意味では、最終回までどうやって視聴者の興味を惹き付けておけるかが、本作の成功の鍵になるはず。
その意味では、若干テンポが遅く感じるのと、第2話も15分延長したのはマイナス要因。しかし、前段で書いたようにハマリ役たちの名演技によって、興味関心の方が今回は勝ってると思う。何はともあれ、今期一番の配役と物語がドンピシャなドラマ、大いに期待したい。
あとがき
「困った時に助けなくて、どうしてトモタチてすか?」
「決断遅れたら、大事なもの、守れないのことよ」
今回は、この朱美の言葉に、直美が大きな一歩を踏み出した、そんな物語でした。個人的には、佐藤隆太さんが二役を演じている中国人・林竜輝の描き方が原作よりと違い、映像的な魅せ方が上手いなと感じます。きっとこれも今後の展開に活きてくるのはではと楽しみ。
今のところは、“走り出したら止まらない、女2人の短絡的で刹那的だけど勇気ある自己実現の旅の物語” にブレは無いと思います。次回にも期待します。
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【これまでの感想】
第1話
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