あさが来た (第93回・1/20) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第16週『道を照らす人』『第93回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
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雁助(山内圭哉)は、内に秘めていた想いをうめ(友近)に打ち明ける。すると、うめは…。榮三郎(桐山照史)は、加野屋で働くみんなを集め、これから加野屋は銀行の看板を上げることを発表する。盛り上がるみんなにあさは銀行運営の厳しさを語り、気を引き締めさせる。そして、銀行以外の炭坑事業の社長には、新次郎が任命される。驚いた新次郎が五代友厚(ディーン・フジオカ)を訪ねてみると…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本と演出の組合せが良いことを感じさせるアバン
今朝のアバンタイトルも、加野屋の回廊セットを十分に活かした横移動の動的な長回しのカットで始まった。もちろん、15分間の1カット目がヒロインで始まるのも良い。そして、BGMのF.O.に合わせてあさ(波瑠)が立ち止まると、前回のラストの重苦しい場面。
このしかし、そこを長々見せず、ハプニングで更に何かが起こる予感を漂わせて…。うーん、今日の脚本と演出の組合せが良いことを明らかに感じさせる1分45秒のアバンだった。
前半は、「加野屋の新たな船出」の物語
主題歌明けに一度店先の外へシーンを移し、また台所へ移したのもメリハリ効果。その後は、前回からの話を受けた榮三郎(桐山照史)の家人を集めての挨拶の冒頭のこの一言に集約した物語。
「加野屋の新たな船出だす」
あさの長い一言もあさの性格を上手に描いて笑いを誘った。今日は冒頭での炭鉱の支配人・宮部(梶原善)の使い方もしかり、中盤まで本当に丁寧に無駄なく描いてる。
後半は、新生新次郎の物語
「新次郎さん、ほんま変わりはりましたな」
後半は、この雁助(山内圭哉)の一言から始まる新生新次郎(玉木宏)の物語。ぼんぼんだった新次郎が妻や娘との生活、妻の仕事への情熱、父・正吉の生き様を経て大きく変わったことを、新生新次郎らしい雁助への人間味のある計らいを通して見事に描いた。
更に、新生新次郎の物語は動くから…
そして、物語は更に大きく動くから、座敷の演出もこれまでとは大きく変化。あさと新次郎の向かい合わせの距離を縮めた上で、しっかり障子から強い日差しを入れて、座敷全体が明るい感じに。お蔭で顔に日差しが当たっていない側もしっかりとした明るさを保つことで、このシーンが前向きな印象になるって演出。
若干、新次郎への光の当たり方の方が弱くて、障子と反対側があさより暗めなのも、新次郎の不安をよーく表してる。この時期にこんなに丁寧に描いてる余裕があるのかどうかの疑問は残るが、登場人物の心理を映像で見せる点においては誤りで無い。
あとがき
意外にも、五代(ディーン・フジオカ)の出番は短い1シーンのみでした。サブタイトルの『道を照らす人』を考えると、少な過ぎるのもどうかと思ってしまいます。やはり以前から書いてますが、脇役たちのあれこれはスピンオフにするなどして、描くべきことに放送尺を割くべきだったっと思います。
今日の脚本や演出の丁寧でキャラを活かした描写を見てると、勿体無かったなと思ってしまいます…
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
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第4週『若奥さんの底力』
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第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
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第6週『妻の決心、夫の決意』
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第7週『だんな様の秘密』
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第8週『京都、最後の贈り物』
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第9週『炭坑の光』
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第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
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第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
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第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
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[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
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