お義父さんと呼ばせて (第1話 / 初回15分拡大・2016/1/19) 感想

フジテレビ・関西テレビ系・『お義父さんと呼ばせて』(公式)
第1話 / 初回15分拡大『お義父さん娘をもらっていいですか』の感想。
51歳の保(遠藤憲一)は、中堅専門商社の熱血部長。仕事に没頭するあまりこれまで結婚に縁がなかったが、28歳も年下の女性と運命的に出会い、交際中だ。51歳の紀一郎(渡部篤郎)は、大手総合商社の最年少役員。妻・静香(和久井)と1男2女に囲まれ、しばしば雑誌にも登場している。ある日曜日、長女・美蘭(蓮佛美沙子)が自宅に恋人を招いた。その相手は保で、紀一郎はがくぜん。一方、保も美蘭に聞いていた話と違い、絶句する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
星野和成氏の『素敵な選TAXI』っぽい演出が良かった
脚本は、『医龍』『BOSS』『夜のせんせい』『アイムホーム』の林宏司氏。演出は、『素敵な選TAXI』『アイムホーム』『ホテルコンシェルジュ』の星野和成氏。内容は、番宣通りに51歳のイケてるビジネスマンのもとに、23歳の娘が昔ながらの営業スタイルで生きる51歳の婚約者を連れて来るホームコメディーらしい。
全体的にややゆったりとしたテンポ感や、音楽の使い方、細かいカット割りで登場人物の心情を描くのは、演出の星野氏が手掛けた『素敵な選TAXI』っぽさが活かされて、保(遠藤憲一)側と紀一郎(渡部篤郎)側のメリハリがついて良い感じ。
このまま演出家がリレー形式にならなければ、第1話を観る限り演出は悪く無い。言い換えれば、かなり演出の力でホームコメディーの面白さを魅せていると言って良いと思う。
真面目で丁寧な脚本に、もっとコミカルさが加われば…
私にとって問題だと思うのは、真面目過ぎる脚本。第1話だから仕方ない部分もあるが、15分の拡大分含めて状況説明のくだりが長過ぎ。もちろん、本作の肝は保と紀一郎の “違い” をきっちり描き魅せることなのだが、脚本として見ると、ただ状況設定を描くだけで面白さは生まれないはず。
ただ、実質上はW主人公状態を上手に演じる遠藤憲一さんと渡部篤郎さんの存在感と演技力で補ってるだけで、やはり脚本から生み出された面白さには感じにくい。いや、正直言えば、設定と俳優、特に『民王』の延長線上を演じるエンケンさんの面白さでギリギリ脚本をカバーしてるだけ。
最初に書いたように、脚本が真面目に丁寧に状況を描こうと言うのは強く伝わってくる。ただ、現状では、設定の面白さと51歳のW主演男優を見るドラマになってしまう。もっと設定だけで無いコミカルさを加えたら、この出演者たちなら如何にも料理てくれるような気がした第1話だった。
あとがき
観る前までは、W主人公状態の遠藤憲一さんと渡部篤郎さんありきのやや強引で奇抜な設定がどうかと思いましたが、第1話を観る限りでは不自然さは感じませんでした。また、確かに状況説明は多かったですが、終盤の美蘭が家出してからの数分間は意外にホームドラマとしてうるっとさせてくれました。
脚本、演出、俳優が早く馴染んで、上手く回り始めるのを大いに期待します。
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