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[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由

連続テレビ小説「あさが来た」

全156話(予定)の既に半分以上の放送を終えたNHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』公式)ですが、お気付きの方もおられると思いますが、毎朝『あさが来た』を見て感想を書く時に悩むことがあるのです。評価がブレてしまうのです。
そこで今回は、その理由を自分ための備忘録として残そうと思います。感想記事ではありません。ただのメモ書きです。

面白い作品は、描く世界観に共感出来るってこと

毎朝『あさが来た』を見て感想を書く時に悩むことがあります。それは、自分が本作を面白いと思っているのかってこと。私自身は、如何なるテレビドラマも、面白いか面白くないかは、(出演者のファンは別にして)その作品の世界観に共感出来るかどうかだと思っています。

従って、例えば、朝ドラに限れば、前作『まれ』では、その世界観に共感出来ず、結果的に些細な事まで気になってはツッコミながら最終回まで観ていました。ここで「途中で観るのを止めれば良い」との考えもあるでしょうが、見る見ないは私の自由だから無視します。

本作の “物語の大きな流れと丁寧な映像表現” が楽しい

では、私にとっての『あさが来た』はどうなのか。時代劇と現代劇の要素を織り交ぜなから、緩急のある「浪花女のど根性モノ」みたいな作風が気に入っています。そして…

 ・個性的で魅力的な多数の登場人物たち
 ・抜群な配役と、その出演者たちの奇を衒わない芝居
 ・NHKにしては頑張ってる美術(スタジオセットや衣装など)
 ・それを有効活用する巧みな照明と絶妙なカメラワーク
 ・キャッチーな劇番(音楽)の使い方
 ・小道具を上手く使った心理描写

などに共感して、今のところは些細な事は気にならずに、物語の大きな流れと丁寧な映像表現を楽しんでいます。

“主人公夫婦を描くこと” に比重を置いているのも良い

また、12月中旬辺りから、あさと新次郎にフォーカスを当て、2人の人間性を描こうとしているのも好感が持てます。ただ、先に書いたように本作には魅力的な登場人物が多いから、あの人もこの人もしっかりと描いて欲しいと言う欲張りな一面もあるにはあります。

しかしこれも、本作の人物描写が良く出来ているからそう感じるのであって、二兎追うものは一兎も得ずになるよりは、主人公夫婦を描くことに比重を置いている現状を支持します。

ドラマ全体の “詰めの甘さ” が気になる

ただ、このまま全面的に本作を支持します、楽しめています、とは言い難いです。その1つがドラマ全体の詰めの甘さ。唯一の本作のマイナス点とも言えるかもしれません。

唐突に、“主人公の見せ場” を挿入してしまったケース

最近で言うなら、1/8放送の第83話。この週は、脇役の亀助とふゆの恋バナから祝言をベースに、新次郎の人格の新たな一面を描きました。その意味では全く悪くありません。ただ、なかなか煮え切らないふゆの父に、あさが 「本気で思う心しか人の心には届かへんのだす」と啖呵を切るのですが…

いくら主人公でも、この週は新次郎の週。それにこの台詞は、幼きあさを許嫁として見初めた新次郎が言ってこそ響く台詞だと思うのです。そこをいくらヒロインだからと、言わせてしまっては元も子もありません。

主人公の見せ場も大切ですが、明らかに新次郎が言ってこそ効果的な場面だったと思います。ドラマ的には誰が言おうと、視聴者の “好意的脳内補完” によって修正して理解出来ますが、それではいけないと思います。物語の本質、流れを重視せずに、あさに言わせたこと、これは詰めが甘いと思うのです。

親子や夫婦の話を “ヒロインの涙” に帰着させたケース

もう1つは、1/16放送の第90話。この週は、千代の発した 「何でだす?」で母のあさと父の新次郎の他のお母さんやお父さんとの違いを描き、ヒロイン夫婦の描写を深める内容と理解しました。

そして、更に、加野屋の店先での子供らのままごと遊びなどの描写から、千代は、「お母さんであるあさのことをもっと知りたい」「お父さんである新次郎のことをもっと知りたい」と言う純粋で素朴な子どもらしい疑問だったように捉えました。それが、よのが言った「それぞれの夫婦」にも繋がる訳ですが…

そう考えると、「昨年、千代が書いた七夕の短冊」が回答として相応しかったかどうかと言うこと。そして、前日の第89話において、語りであっさり「物分かりの良い千代」としたことも如何なものかと言うこと。

(一年前の短冊が保管してある不自然さは無視して)あの短冊を見て流したあさの涙は、あさや視聴者にとっては「1つの答え」としてそれなりに納得できます。子どもは成長するにしたがって親との思い出は忘れてしまうけれど、親にとって “我が子は親子の思い出を授けてくれる宝物” とか “子育て中は理由もなく涙がこぼれる時がある” とか何だとか…

その時の私の感想の記事では “好意的脳内補完” で処理しましたが、本当の意味で千代の「何でだす?」の回答にはなっていない、と今でも思っています。あれが正しい答えなら、千代の疑問(質問)が親の夫婦関係、よのの言う「それぞれの夫婦に合う形」にまで及んでいる方が辻褄が合うのではないだろうかと思えるから。

もしそうなら、もっと前から「物分かりの良い千代」が親を「夫婦」として捉えて疑問を持っているように描いておくべきだったと思います。しかし、まだ小さい千代にとって、「お母さん」「お父さん」「夫婦関係」は違うのは当然のこと。

それを曖昧にして短冊でまとめ、あさの涙に帰着させて終わらせてしまった(かどうか、続くのか分かりませんが)ことは、詰めが甘いと思うのです。あさの涙が悪いとか理由がどうこうでなく、千代の「何でだす?」の答えとしてどうだったか、それだけのことなんですが。

あまりにも “座敷中心に時が流れる” のが気になる

第90話。確かに、あさが炭鉱で石炭をより分けるカットはありましたし、日本銀行設立の張り紙が登場したりと、所謂「箇条書き」にインサートカットで歴史年表としての時間経過は表現されました。でも実際は、見ての通りに大半は加野屋の座敷の移り変わりが中心に時が流れるから、どうも違和感が拭えないのです。

ラストの家族写真もそう。月曜日は亀助とふゆの祝言の写真で始まり、土曜日はあさたち家族の写真で締め括るのは悪いとは思いません。あさがソロバンを弾くカットはありました。

でも、「女実業家・ 白岡あさ」の孤軍奮闘している姿を座敷のまた外の塀の外に追いやらずに、「男勝りにバリバリ働くお母さん・ 白岡あさ」の葛藤が座敷へ伝わって来たら、もっとあさを応援出来るし、共感できると思うのです。

あとがき

観る人の数だけ解釈があり感想があると思います。そして、毎朝観る度に作品への印象が変わっていくのも、朝ドラの醍醐味でもあると思います。でも、朝ドラだから許容範囲になっている部分も多いのです。

決して、面白くないないなんて思いません。むしろ、面白楽しく毎朝観ています。“物語の大きな流れと丁寧な映像表現” の中で、あさの生き様や新次郎の支えや家族や店の人たちとの交流など応援しながら観ているのです。だからこそ、詰めの甘さがちらほらと顔を覗かせるのが、気になってしまうのです。

本作には私の “好意的脳内補完” に頼らず、映像で描いて欲しいのです。今の本作のスタッフならそれが出来ると思います。そんな期待するからこそ、毎朝の仕上がりの感想がブレるんだと思います。これからも詰めの甘さが少なくならない限り、ベタボメとツッコミを交互に書くことになるんでしょうね。

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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
1 2 3 4 5 6
第2週『ふたつの花びら』
7 8 9 10 11 12
第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
第16週『道を照らす人』

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