わたしを離さないで (第1話 / 初回15分拡大・2016/1/15) 感想

TBSテレビ系・金曜ドラマ『わたしを離さないで』(公式)
第1話 / 初回15分拡大『ドラマ史上最も哀しい運命…衝撃の結末へ愛しく儚い命の果ての希望とは』の感想。
なお、原作:カズオ・イシグロ「わたしを離さないで 」は未読。マーク・ロマネク監督映画「わたしを離さないで(2010)」も未見。
青年が横たわる手術台を見詰める恭子(綾瀬はるか)。その表情は全てを諦めているように見える。20年前。恭子(鈴木梨央)は、山の中にある陽光学苑の寄宿舎で、同級生のいじめられっ子・友彦(中川翼)や女子のリーダー・美和(瑞城さくら)らと暮らしていた。ある日、学苑に教師・龍子(伊藤歩)が赴任。校長・恵美子(麻生祐未)の教育理念に共感してやって来た龍子だが、学苑を見て、子どもたちへの教育に違和感を覚える。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
主演は鈴木梨央さん?
原作も映画も未見。脚本は、『ごちそうさん』『天皇の料理番』などの森下佳子氏。演出は、『ATARU』『アルジャーノンに花束を』などの吉田健氏。「臓器提供者」と言う特別な使命を抱えて生きていく男女の話らしい。
とは書いたものの、主演は鈴木梨央さんかと疑う程の名演技と露出っぷり。肝心の綾瀬はるかさんは序盤とラストでチラッと、あとはCMでがんがん登場。うーん、これで良かったのだろうか。
このSF的な設定を、もっと上手く見せて欲しい
初回を見て感じた最大の不安と言うか謎は、いつ大人になった話に転換していくのかってこと。1時間以上もかけて少年少女時代をしっかり描くのは良いとしても、こちらは綾瀬はるかさんらの大人時代がメインだと思ってるから、そこが分かるように描いて欲しかった。
更に言えば、このSF的な設定。世間から隔離された陽光学苑で、“特別な子供”であると教えられて育てられていることよりも、どうして集められて来たのか? もしかしてここで産まれたのか? どうして逃げないのか?を明確に描かないと「子どもたちの運命」を描くなら絶対に必要不可欠だと思うのだが。
毎回観たくなるような構成にして欲しい
とにかく、全話が何話か知らないが、シリーズの構成として、初回で描く内容が今一つだったように思う。妙に謎だけチラ見させるだけでは、登場人物、特に主人公に感情移入は難しい。結果的に環境も登場人物も中途半端な描写で終わってしまった第1話。この先が気になるのは確かだが、毎回観たくなるような初回で無かったと思うってことは、構成の問題だと思う。次回に期待。
あとがき
金曜日の夜に、かなり重たいテーマのドラマですが、個人的には好きなテーマです。原作が大人気だろうと、こちらには関係ありません。本作なりの映像的解釈で面白い、そして感動できるドラマを作って欲しいです。
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