相棒 season14 (第11話・2016/1/13) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season14』(公式)
第11話『共演者』の感想。
右京(水谷豊)は、女優のかなえ(高橋かおり)の姉でマネジャーを務める恵子(白土直子)が殺された事件を捜査。恵子の元夫・森山(祖父江進)に容疑が掛かっており、亘(反町隆史)の友人がその森山の弁護を担当しているのだ。右京は、事件当日、かなえが共演者のベテラン女優・万里子(多岐川裕美)とトラブルを起こし、撮影が中断したと聞く。一方で、右京は7年前に婚約と引退を発表したかなえが、婚約者のスキャンダルで破談になっていたことを知る
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
私の肌には合わなかった…
脚本は、『火曜サスペンス劇場などを手掛ける坂上かつえ氏で『相棒』は初担当のようだ。監督は、『科捜研の女』などを手掛ける兼崎涼介氏でこちらも『相棒』は初担当のようだ。お蔭で、いつもの『相棒』とは明らかに違うテイスト。好みが分かれる仕上がりだったように思う。因みに、私の肌には合わなかった。
特命係が本件に関わる “物語の導入部” が強引過ぎる
その最大の理由が、特命係が本件に関わる物語の導入部分が強引過ぎたこと。そして、その関わり方が今回の亘(反町隆史)の最大の役割にしかならなかったこと。オープニングタイトル映像が遅い時は、大体事件への導入部が強引なことが多いが、本作は正にそれ。ぼちぼち本気で冠城亘に手応えあるの活躍のシーンを作って欲しい。
右京が桐島万里子のファンの設定が活かされてない
そして、もう1つの残念は、右京(水谷豊)がベテラン女優・桐島万里子(多岐川裕美)のファンだと言う設定が中途半端な上に十分に活かされなかったこと。以前からの大ファンなのか本件のための仕込み知識なのかがハッキリしないし、バーのカウンターでと言うシーンも如何にも取って付けたよう。最初から万里子絡みで事件に関わっても良かったと思うが…
もっと殺された姉、元夫、弁護士が描かれていれば…
そして、最も気になったのが、物語の重要人物と言うかキーパーソンである女優の桜庭かなえ(高橋かおり)の姉でマネジャーを務める桜庭恵子(白土直子)と、恵子の元夫・森山敏則(祖父江進)、亘の大学の同期の弁護士・岡田弘志の3人の画面露出が少ない割に重要な部分に関わるから、話全体が見え難かったことだ。
元旦スペシャルくらいの放送尺があれば、この3人の描写が入れられて2時間サスペンスさは増すものの、推理ドラマとしては良かったかもしれない。しかし、特命係の強引な捜査介入、伊丹(川原和久)が非番、米沢(六角精児)の活躍無しでは『相棒』と呼べるかどうか。新年2作目も不作とは残念でならない。
あとがき
2時間サスペンスなら、何の苦情もありません。でも、本作は『相棒』なんですよ。残念ながらまた「杉下右京の事件簿」になってますし、冠城亘に役割は与えられているだけで、それを “相棒” と言えるかどうかでしょうね。次回は、「陣川回」。相棒らしいとは思いますが、今は冠城亘のがっつりした見せ場の放送回を見たい私です。亘のお手柄が、伊丹が桜庭かなえのファンだったことを事前調査で知っていたこと程度では残念過ぎます。
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【これまでの感想】
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