あさが来た (第85回・1/11) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第15週『大阪の大恩人』『第85回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
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榮三郎(桐山照史)の嫁、さち(柳生みゆ)は、しとやかな女性でよの(風吹ジュン)は大喜び。一方、あさ(波瑠)は懸命に働き、炭坑を軌道に乗せ、銀行づくりを進めていた。あさは、大阪経済を発展させている五代友厚(ディーン・フジオカ)を尊敬していた。そして新次郎(玉木宏)は、五代友厚と交友を深めて…。ある日、働いてばかりいるあさに娘の千代は、ある質問を投げかけるとあさは…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今週の佐々木氏の演出は、ヒロインあさを魅せてくるのか?
お正月気分も抜けて、本作も新年本格始動して欲しいと願う月曜日。アバンタイトルから、2分10秒も要してどんどん時間経過をさせて、特に、あさ(波瑠)から「若さ」を削ぎ取って「大人の女性」になったことを強調してきた。先週の脇役の祝言も写真で済ませる潔さ。ただ、相変わらずナレーションが多いのが気になるこの作風と言えば…
もう、こんなアバンを作るのは、誰が見ても第10週『お姉ちゃんの旅立ち』で本作を昨年11月末にやっと朝ドラらしく仕上げた佐々木善春氏しかいない。もちろん、クレジットでも確認済み。第10週ではヒロインあさよりも “はつが来た劇団” を上手に演出した佐々木氏。今週こそヒロインを魅せてくれるのか?
先週までとちゃんと違うあさを演じた波瑠さん
さて、始まった本作。オープニング明けで、一皮剥けて大人の女性になったヒロインあさで、どんどん物語を進めてきた。特に、あさ、雁助(山内圭哉)、榮三郎(桐山照史)、そして新次郎(玉木宏)の加野屋での “新生あさが来た劇団” とも言うべき4人の掛け合いや個性がとても新鮮に映った。
やはり、いくらナレーションで時間経過を重ねても、俳優さんの演技に勝るものはないと言うことだろう。特に、波瑠さんが先週までとちゃんと違うあさを演じてきたのは少々びっくりぽん。この位に年を重ねた感じが自然に醸し出せるなら、後半戦も意外と楽しめるような気がする。
「ほんま、食えないお方や」
そして、レストラン「晴花亭」での五代友厚(ディーン・フジオカ)が新次郎を比喩する「ほんま、食えないお方や」は、正にその通りと言った感じ。あさ自身の描写が少ないのは気になるが、あさを支える男2人にきちんとあさのことを語らせ、その上で、夫の新次郎を格上に描いているのは良いこと。この調子で…
千代で世代が大きく変わったことをもう一度念押し
そして、ラストの千代(中川江奈)の「ねえ、何で?何でだす?」の台詞で、世代が大きく変わったことをもう一度念押ししたのも悪く無い。とにかく、今週から2週間が「五代ウィーク」だろうが、ヒロインあさを中心に描いてくれれば文句ない。その意味では、語りの多さ以外は、期待できそうだ。
あとがき
五代も脇役の1人ではありますが、五代友厚は視聴率的には当然、史実上でも重要人物、そして本作の物語上でもあさの人生を左右するキーパーソンであるのは間違いありません。あさを埋没させない程度に五代も上手く魅せつつ、“新生あさが来た劇団” で加野屋を楽しく描けば、今週は問題なさそうです。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
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第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15週『大阪の大恩人』
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