相棒 season14 (第9話・12/16) 感想

テレビ朝日系『相棒 season14』(公式)
第9話『秘密の家』の感想。
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、捜査のため行った廃工場で、ひなた(須田理央)という少女が描いた絵を拾う。場違いな絵に疑問を抱いた右京は、ひなたを捜し出す。母親の志乃(新妻聖子)の話にも納得できない右京は、ひなたが誘拐され、廃工場に軟禁されていたのではないかと疑う。やがて、志乃の父が警察OBで警備会社社長の川口(西田健)と判明。誘拐事件があったと思われるころ、川口の会社が来日要人の警護を担当していたと判明する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
どうしても、この3点に注視してしまう
今回の脚本は金井寛氏、演出は池澤辰也氏。もはや、個人的に今期の『相棒』を見る目が、以下の3つに限定されてしまっている。
1. 4代目相棒こと冠城亘が相づち係以上の活躍があるか?
2. 『相棒』らしい1時間で1話完結の物語になっているか?
3. 『杉下右京の事件簿』になっていないか?
今回は、この3点に絞り込んで順に観ていこうと思う。
冠城亘の存在は、これまでで一番 “マシ” だった
序盤の「花の里」で幸子(鈴木杏樹)と亘(反町隆史)が右京(水谷豊)をからかい右京も苦い顔で反応するシーンがあった。また、少なくとも右京の助手より上、相づち係以上の話し相手にはなっていた。また、今回は普通なら右京が喋ってしまう台詞を意識的に亘に割り振っているように感じるシーンも多かった。
台詞が多くて、話し相手になっていることを喜んでいいのかと言う疑問は残るが、少なくともこれまでの中では “マシ” だったと思う。
杉下右京の事件簿風味の2時間サスペンス~亘添え~
では、本作らしいかと言えば、出世に全く興味の無い右京や警察の天下りなど警察内部が事件に絡んでいる点はらしいと言える。また、出世を捨てた右京だから真実に辿り着けたとも言える。亘もそれなりに右京と動いて、相棒らしさが無い訳で無い。
ただ、物語全体はそれなりに捻りがあって悪く無いと思うが、序盤で誘拐されたとされるひなた(須田理央)の父・祐介が「警察に嗅ぎ回られるのは正直気分のいいものではありません」で事件の全容はだいぶ見えてしまったし、序盤でほぼオチまで見えてしまったのは残念。
それに、右京が最初に新しい鍵とひなたの絵に興味を持つ導入部の不自然さから始まり、右京主導で捜査が進む展開を見ると、『相棒』と言うより2時間サスペンスに近い。
また、『帰ってきたウルトラマン』の名優・西田健さん演じるひなたの祖父で警察OBで警備会社社長の川口が素晴らし過ぎて、現役vs警察OBの図式になれば、“事件簿” の匂いが強くなるのは必至。
終盤のお説教と解説で亘の存在感が欲しかった
せめて終盤のひなたの父・祐介へのお説教と川口への謎解き解説のくだりで、相棒らしさを魅せていたら…と悔やまれる。ラストで亘が相づち係になってしまうから、益々 “事件簿” の匂いが強くなるのだ。まあ、今期の中では良かった方だと思います。
あとがき
元日スペシャルの予告編、見る限りですが過去の様々な登場人物が出てきて面白そう。是非、初対面の冠城亘を上手く絡めて作って欲しい。そして、今度こそ「スペシャルと劇場版に当たり無し」を覆して欲しいです。
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【これまでの感想】
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