あさが来た (第69回・12/16) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第12週『大阪一のおとうさま』『第69回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
新次郎(玉木宏)は、かつて加野屋の大番頭だった男の息子の松造がサトシ(長塚圭史)だとあさ(波瑠)に話す。松造の父は、のれん分けしたが、商いがうまくいかず、正吉(近藤正臣)に借金を頼むが断られていた。そのことでサトシは、加野屋を恨むようになっていたのだ。幼かった新次郎は、そのことがショックである考えを持つようになる。あさは、正吉を看病しながら、子守をしていると、その前にある人物が現れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
20秒のアバンが予感させるもの
今日のアバンタイトルは実に潔く僅か20秒のコンパクト仕様。やはり、今週の西谷真一氏の演出は形式よりも実を取るタイプのようだ。私としては、流石にサトシ(長塚圭史)の件を引っ張り過ぎに思えていたから、このアバンを見ただけで、今日で何とか一つのカタチに納めてくれそうな予感を得た。そう言う魅せ方もウマい。
香炉一つで魅せる夫婦愛
そして、主題歌明けもナレーションを挟まずに、一気に新次郎(玉木宏)の昔話へ。新次郎の松造(久保憲生)への思いを前半の苦悩はチェロの重めの楽曲で、後半の謝罪は軽めなピアノとストリングスの楽曲で上手に描いた。
その直後の正吉(近藤正臣)と榮三郎(桐山照史)の会話。父親の我が子たちを思う気持ちがよく表現された会話だが、母親のそれは敢えて廊下で立ち聞きするよの(風吹ジュン)を映して、結果的に香炉1つで老夫婦が我が子たちを思う気持ちは同じことを見せる。実にやさしさが漂う映像的表現だと思う。
シリアスからコミカルへ、実に朝ドラらしい展開
シリアスながら最後はほんわかした話から一変。後半は今週いい感じの亀助(三宅弘城)とうめ(友近)のコミカル劇場。音楽も新喜劇風になって、朝ドラらしいメリハリ展開。加野屋も一つ屋根の下でも悲喜交々あるって感じ。こう言う流れこそ、朝ドラ、ホームドラマ。朝から楽しいのは良いことだし。
そして、いい味出してるふゆ(清原果耶)の「お兄ちゃんが欲しい」発言で、亀助はあっと言う間に撃沈かと思いきや、意外に意識されてるだけで嬉しいらしい。この辺の亀助の人物設定も良く出来てる。そして、ラストには約束通り新次郎がサトシを連れて帰ってくる。今日は、実に計算されつくした脚本と演出だったってことだ。
あとがき
冒頭のアバンで得た感想通りに、サトシの一件、一つのカタチに納まりましたね。と言っても捕まえただけですが、でも、この1カットを明日にするかしないかで、ドラマの印象はガラッと変わるはず。今日は見事にまとまりとメリハリのある15分間の加野屋の悲喜交々の物語でした。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
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第4週『若奥さんの底力』
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第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
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第6週『妻の決心、夫の決意』
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第7週『だんな様の秘密』
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第8週『京都、最後の贈り物』
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第9週『炭坑の光』
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第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
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第11週『九転び十起き』
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第12週『大阪一のおとうさま』
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