あさが来た (第68回・12/15) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第12週『大阪一のおとうさま』『第68回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
亀助(三宅弘城)は、九州の加野炭坑からサトシ(長塚圭史)が姿を消したことをあさ(波瑠)と新次郎(玉木宏)に伝える。ショックを受けるあさと新次郎。そんなときふゆ(清原果耶)が店の表で、あやしい人を見る。騒然となる加野屋。新次郎はひとり考えごとをして…。そこに九州の雁助(山内圭哉)から手紙が届く。手紙には、サトシという人物について書かれていて…。そして、新次郎はあさにある話を打ち明ける…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
早く主題歌が終わって先を見たいと思わせてくれる
今週のアバンタイトルもとても良い感じだ。前日の振り返りには同じカットは出来るだけ短い尺で使い、続きを足して1分程度で今日の話への興味関心を惹かせるような仕掛け。この位の仕上がりだと、早く主題歌が終わって先を見たいと思わせてくれる。
あさの仕事の物語には、コミカルな描写が良く似合う
いよいよ始まった感のある、あさ(波瑠)の銀行編って雰囲気。あさと榮三郎(桐山照史)のガチンコ対決は多少のテレビ的なあざとさは感じるものの、あさの仕事への心情を描くには手っ取り早いし丁寧であることも事実。救いはコミカルさが心地良いこと。こんな緊張感をほぐす場面、これが今週の肝になる、きっと。
何よりこの緊張感をほぐすコミカルな描写は、九州から戻った亀助(三宅弘城)の功績は大きい。それにうめ(友近)も。この2人が動き出すと一気にその場の雰囲気を明るくしてれる。こう言う脇役の配置が整っているのも、本作の脚本がしたたかに作られている証拠だ。
あさが大阪に陣取ってる安定感もある
そして、話は九州の炭鉱へ。当然、あさの仕事の物語なのだが、出産以降はあさが大阪に陣取って動かないから、物語もとても安定感が増している。それに一役買っているのが、もう1人の名脇役である雁助(山内圭哉)の存在。硬軟自在の演技力で、あさ不在の九州を守ってる感じが実に良い。
巧みに謎を引っ張って明日に繋げる1分強
終盤の、実はサトシ(長塚圭史)がかつて加野屋から暖簾分け後に破産した番頭の息子・松造であり、「人殺し」と言われた新次郎(玉木宏)が自身の家業を嫌うようになったことが一本の糸で繋がったくだり。今日のアバン同様、巧みに謎を引っ張って明日に繋げる1分強だった。
あとがき
今週の脚本と演出は安定感がありますね。この感じだと、週末の出来事まで引っ張り感は無さそうです。このまま進んで欲しいです。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
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第4週『若奥さんの底力』
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第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
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第6週『妻の決心、夫の決意』
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第7週『だんな様の秘密』
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第8週『京都、最後の贈り物』
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第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
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第11週『九転び十起き』
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第12週『大阪一のおとうさま』
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