相棒 season14 (第8話・12/9) 感想

テレビ朝日系『相棒 season14』(公式)
第8話『最終回の奇跡』の感想。
殺人事件の現場の状況が、3年前に再起不能といわれる程のけがを負ったカリスマ漫画家・咲良(玄理)の復帰作に描かれた場面とそっくりであると分かる。被害者は咲良の著作権管理会社の社長だった。漫画は事件発生時刻と同じ時間帯に描き上げられており、右京(水谷豊)は漫画による‘殺人予言’に興味を抱く。咲良の姉のますみ(原田佳奈)によると、最終回の内容は出版社の編集長と担当編集者しか知らなかったという。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
相棒ファンが楽しめるような “らしさ” は乏しかった
脚本の藤井清美氏と演出の池澤辰也氏は、共にSeason13に2本担当し今期は初登板のコンビ。と言うことで、結論から言うと、『相棒』ファンが楽しめるような “相棒らしさ” に乏しく、2時間ドラマの探偵モノって感じだった。
序盤、いや事件発生状況を見れば何となく犯人の目途はついてしまうのが、『相棒』ファンだと思う。だから、この先のお楽しみはどうやって事件解決まで持って行くかになる。実はここが一番大事。同じストーリーでも『相棒』で無ければさほど問題ないものでも、『相棒』で杉下右京(水谷豊)が動くとなると、かなりハードルが高くなる。
そのファン心理をもっと汲んで欲しかった。やはり、『相棒』は2時間ドラマのとは違うのだ。
「またか」と思ってしまったことも多かった
「またか」と思ってしまったことが多かった今回。まず、プロットは単純なのにストーリー展開をする時に無駄に複雑にしてしまって、面白味が薄れたこと。また、脚本や演出が丁寧で細かく見せすぎて、どんどん謎がばれてしまったこと。
そして、最も残念なのは、前回に続いて上記のYahoo!テレビのあらすじに亘(反町隆史)の無い程、新相棒の冠城亘がもはや右京さんの話し相手でもなく、ちょっとした道化役か居ても居なくてもどうでも良いような存在になってしまったこと。これって、意外に大問題ではないだろうか。
なぜ、右京と亘の絡みが上手く描かれないのか?
終わってみれば、私がいつも言う『杉下右京の事件簿』として今期一番の仕上がりだった。そして、不思議に思うのは亘が米沢(六角精児)や伊丹(川原和久)や芹沢(山中崇史)とはそこそこ上手く絡んでいるのに、なぜか右京とだけが上手く絡んでいないこと。
どうも、基本的に冠城亘が杉下右京と同等、コンビに描いていない節がある。第8話にもなっても “お客さん” 状態。これでは “相棒” とは言い難い。今期はまだ3か月はある。亘に法務省からの出向以外の、何かインパクトが欲しい。もうこじつけだろうが何でも良いと思う。それで亘が右京と亘り合えるほどになるのなら。
あとがき
個人的には、反町隆史さん演じる冠城亘は、ドラマ『ビーチボーイズ(1997)』の桜井広海役に似ているので、ニヤニヤしながら楽しんでいます。ただ、これ『相棒』なんですよね。冠城亘の人物設定が脚本的に演出的に使いづらいのでしょうか。だとしたら、早急に設定を見直せば良いと思います。次回も期待はします…
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