下町ロケット (第8話・12/6) 感想

TBS系・日曜劇場『下町ロケット』(公式)
第8話『佃&財前、まさかの敗北…逆襲を狙え!!』の感想。
なお、原作小説:池井戸潤氏の『下町ロケット』『下町ロケット2 ガウディ計画』は未読。WOWWOW版は未見、ラジオドラマ版も未聴。
医療機器の審査担当官・滝川(篠井英介)から、大企業の支援なくして医療機器開発はできないと突き放されてしまった佃(阿部寛)らは、支援してくれる企業探しに動く。そんな中、帝国重工で行われる燃焼試験が1週間早まった。椎名(小泉孝太郎)が帝国側にバルブシステムの共同開発を持ち掛け、佃が不利になるよう仕向けたのだ。佃製作所の社員たちは一丸となって、コンペに勝つために新型バルブの開発に奔走する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
財前が登場するも、既視感と残念さが増しただけ
前回の感想で、「後編を作らずに佃と財前(吉川晃司)のスピンオフを書き下ろした方がマシだったのでは?」と書いたが、正にそんな感じで、ガウディ計画に財前のくだりを強引に押し込んだ感が否めない第8話。流石、財前が登場すると「何か起こりそう」な感じはするのだが…
結局、「ロケットバルブ編は良かったなあ」と思わせただけ。残念ながら、既視感が増した上に、残念さまで増幅してしまった。所詮、『ガウディ計画編』は夢の実現でなく、勝ち負けを描く事が主軸になっているから、折角の財前もそれに巻き込んじゃったことにもなる。うーん、勿体ない。
肝心の「ガウディ」が、画面に登場しない
そして、物語だが、とにかくあれこれやって盛り上げようとしているのは理解する。それなりに紆余曲折も描かれていると思う。ただ、現実的には『ガウディ計画編』と名乗っている割に「ガウディ」は画面に登場しない。まあ、実際には失敗しているからそうなるんだろうが。
もっとガウディを見せないと、佃製作所が何をやっているのか今一つ映像的に見えてこない。「シュレッダー」の将来性も大切だろうが、今の佃製作所を救えるのはガウディなら、ガウディを見せた方が良い。
観たいのは、目を真っ赤にした顔でなく情熱的な姿
見せた方が良いと言う部分で、もっとも困ったのが脚本と演出。『ガウディ計画編』になり、更に台詞が多くなった。部品の製造過程はほぼナレーション処理、あとは決め台詞の連呼。耳で聞いているだけでほど内容は理解できる。そう、ラジオドラマ状態だ。
そして、画面に目をやれば、佃(阿部寛)を始め娘の利菜(土屋太鳳)まで、ほぼ全員の真っ赤に充血したまで赤ら顔のアップの連続。流石に、これでは映像的な面白味を感じにくい。視聴者が見たいのは、目を真っ赤にした登場人物たちでなく情熱的な姿でないのか?
あとがき
この状態で、次回は15分拡大ですか。普通にしておけば良いのに。どうしても、佃製作所のことも、佃航平と言う男のことも、前編で描き切ったと言う思いが抜けないのです。だから、後編が蛇足に見えてしまう。そうならないような工夫が欲しいのに逆になってる。何とか最終回に向けて巻き返して欲しいです。
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