あさが来た (第54回・11/28) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』公式
第9週『炭坑の光』『第54回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


早朝、九州の炭坑で寝ていたあさ(波瑠)を訪ねたのは、五代友厚(ディーン・フジオカ)であった。五代はある話をしてあさを勇気づける、そしてすぐ去ってしまう。あさは炭坑で働くサトシ(長塚圭史)を心配しつつ、大阪に戻っていく。加野屋に戻ったあさを、新次郎(玉木宏)は優しく抱きしめ、出迎える。一方、はつ(宮崎あおい)の夫、惣兵衛(柄本佑)は、ある物を土産に戻ってきて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

あさを丁寧な映像的表現で “比喩” したのは良かった

冒頭のペンギンのアニメーションで異国情緒とメルヘンチックな雰囲気に、母・梨江(寺島しのぶ)の回想シーンも声にエコーを使ったりして、正に眠りから覚めたばかりの不思議なファンタジー。あさ(波瑠)の特徴を単純な五代の台詞処理で済ませず、実に丁寧で映像的な表現で比喩したのは良かった。

スタジオセットを活かした演出も良かった

サトシ(長塚圭史)に語りかけるあさも、ただ喋るあさのアップだけに頼らず、サトシの顔にあさの声をオフ(顔が映らない)で被せたり、サトシも室内から出ずにオフのままのあさに会釈したり、スタジオセットの特性を活かしたカット割り。こう言うのは簡単にできるのだから、もっと活かして欲しい。

特に、亀助(三宅弘城)の「さあ若奥さん、帰りまひょう」の時に、あさと亀助の背景が柱を真ん中に画面が縦に2分割されているような印象になるカットが印象的だった。普通は2人の登場人物を真っ二つにするようなカメラアングルは避けるのに、ここでは多分意図的にあさが九州に後ろ髪を引かれている気持ちを表したと思う。これもセットを活かした構図として良かった。

一言だけのナレーションが上手く効果を発揮

逆に、新次郎(玉木宏)とあさの久し振りのシーンは台詞は少な目にして、まず演技とBGMで雰囲気づくりをし、三味線の音色と虫の声から小鳥のさえずりで時間経過をさせたあと、一言だけのナレーションで、本作が「ヒロインあさの物語」であることをしっかり訴えて印象付けたのも、良い魅せ方だ。

このくらいが、あさとはつは丁度良いバランス

また、はつ(宮﨑あおい)と惣兵衛(柄本佑)のシーンも “はつが来た” と言う程強い印象付けを避け、あさからはつへの転換も実にスムーズ(BGMはあさのシーンから引っ張ったのが良かった)。こちらも台詞は少なくして演技と演者の魅力とみかん1つでさらりと経過報告程度の描き方。このくらいで、あさとはつは丁度良いバランスになると思う。

次週へのネタ振りもじょうずにもったいぶらせた

そして、さりげなくラストの1分間で、今後のどんでん返しとサプライズのネタ振り。実に奇を衒わず、予告編を見るまでもなく、上手に視聴者をもったいぶらせたと思う。

あとがき

先週から今週半ばまでは、「あさ」と「はつ」の脚本と演出の格差に、正直ずっと悩まされました。でも、水曜日あたりから、まず全体的にナレーションの数も尺も減り、BGMで煽ることも殆ど無くなりました。

また、脚本は台詞も必要最小限にして無駄が減り、その分俳優さんたちの演技や仕草で登場人物の心境や立場や状況を描くような演出になりました。要は、テレビドラマ的な映像表現になってきたと言うことです。これは実に良い方向性。是非とも、演出家が交代しても貫いて欲しいです。

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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
1 2 3 4 5 6
第2週『ふたつの花びら』
7 8 9 10 11 12
第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53

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