[読書] 刺さる言葉 「恐山あれこれ日記」抄 (南 直哉/著・筑摩書房) 感想

刺さる言葉 「恐山あれこれ日記」抄
【おススメ度】★★★★

私の評価基準(書籍用)


禅僧の10年分のブログをまとめて説法集&問答集

著者は、大学卒業後に一般企業に就職するも、1984年曹洞宗にて出家し19年間の修行生活を送り、現在は福井県霊泉寺住職、青森県恐山菩提寺院代(住職代理)を務める禅僧だ。その著者のブログ『恐山あれこれ日記』の10年分の記事をまとめた本、と言うか説法集であり問答集だ。

仏教、哲学、心理学、社会問題と記事は幅広い

内容は、死者のこと、生きること、自由のことと言った仏教的且つ哲学的な分野から、震災や経済や不良や自殺問題などの心理学や社会問題へも切り込む。個々の記事がブログのためそれぞれが独立していながら、何れもが仏の教えと著者の考えがしっかりと書かれており、禅僧らしいユーモアある語り口で、すらすらと読めてしまう。

私の心に刺さった言葉

以下は、これからの人生に役立ち思い出すべき、私の心に刺さった言葉をご紹介。

●「もう一度会いたい」
 その気持ちの中に死者はいる。
●「死者」はけっして「死体」でない。
 同時にあるのかないのかも曖昧な「幽霊」でも「霊魂」でもない。
●「誰が上げてもお経は有り難いもんだ。
  わしはお経さまにお布施したんで、坊さんにしたんじゃねえ」
●「お前、ほめられたことは紙くずを捨てるように忘れてしまえ。
  恥をかいたことは、宝を護るように大切にしろ」
●死によって、すべての社会的な関係性を喪失して、
 一度ただの「物体」になった存在を、
「誰かの遺した」体として人格を呼び戻し、
 社会的に位置づけし直したものが「遺体」なのです。
●家族や親しい友人以外の「ゆるくて淡くて長い関係」を、
 身の上に何事もない早いうちから少しずつ育てていく手間が、
 実は人が生きていく上でとても大切ではないかと、
 いま私は切に考えています。

あとがき

硫黄の影響でパソコンが半年で壊れてしまうと言う恐山で著者が書き記した10年分のブログ記事は、日々の普通の出来事に新たな発見をし修行へ結びつける著者の禅への取り組みが良く解かります。

数枚の写真以外は全344頁文字がびっしりと詰まっています。5つの章立ての中にすべて記事タイトルがついているので、始めから読むも良し、気になるページから読むも良しです。

一見分厚くって文字の多さに怯むかもしれませんが、読み終えると納得感と達成感が味わえます。堕落した生活を送る私にとっては、これも修行と言うことでしょうか。


     

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自分をみつめる禅問答 (角川ソフィア文庫)
善の根拠 (講談社現代新書)
恐山: 死者のいる場所 (新潮新書)
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