下町ロケット (第5話・11/15) 感想

TBS系・日曜劇場『下町ロケット』(公式)
第5話『池井戸潤・直木賞受賞作~ロケット編完結涙と感動の打ち上げ』の感想。
なお、原作小説:池井戸潤氏の『下町ロケット』は未読。WOWWOW版は未見、ラジオドラマ版も未聴。
佃(阿部寛)たちの努力が実を結び、部品供給のための最終テストは、燃焼試験を残すのみとなった。そんな中、製品テスト用の部品をすり替えた真野(山崎育三郎)が辞職を申し出る。一方、佃は利菜(土屋太鳳)と正面から向き合うことに。試験当日。財前(吉川晃司)は佃に、最後の壁として、完全内製化に強い思いを抱く社長・藤間(杉良太郎)の説得が残っていると明かす。そして、最終試験に合格すれば必ず藤間を説得すると約束する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
この大ヒット演出も、三作目になると少々食傷気味
原作は未読だが、池井戸潤氏の原作とあらば、夢と現実の狭間で奮闘する下町工場の社長の奮闘記をストレートに描いていることは想像できる。従って、『半沢直樹』や『ルーズヴェルトゲーム』と同じスタッフで実写化に飾りをつけたら、原作は面白くても第5話も続くと飽きてきた。
俳優たちのアップと怒鳴り声の多用、大袈裟な劇伴、そして時に説明し過ぎだったり、駆け足展開を補完するつもりが補完になっていないただの辻褄話合わせのナレーションなど、大ヒットの法則に則って制作したい気持ちはわからなくもないし、本業が俳優で無い演者を演技派に見せちゃう演出はある意味見事だが、私には少々食傷気味。新たなことに演出家が挑戦して、脚本を輝かせて欲しい。
今回は意味があったけど、それでも娘のくだりは違和感
それと、今回は、佃(阿部寛)と娘・利菜(土屋太鳳)の「きちんと見て欲しい」の台詞で物語を括ったと思うが、あの苦境の最中に利菜の言葉を思い出すのは良いとしても、映像でカットインさせるにはあまりに、これまでに父と娘が描かれていない。突然仲良しになったのもどうかと思うが、やはり娘のくだりには違和感しかない。
最後は大団円のエンディングで良かったってことで
前回も書いたが、一応財前(吉川晃司)は佃陣営の見方だか、基本構造は勧善懲悪。そこが面白い訳だしそこを強調するのも悪く無い。しかし、今回で言うならば、財前の部下たちがただ佃陣営に子供じみた嫌がらせを仕掛けてきているが、帝国重工側の落ち度や失敗は意外過ぎる程にアッサリと台詞で描かれるだけ。
やはり、勧善懲悪なら、善も悪も程良きバランスで描いた方が感動する。それをせずに、中盤で佃が「財残部長の力添え、皆さんのお陰」的な発言と拍手喝采で単純にまとめ、また語りで説明してロケット編終了したのはホント残念。
しかし、財前の存在があるから、勧善懲悪も少し歪んできており、結果的には大団円のエンディングでスカッとできたから良しとするか。それにしても、全5話の「ロケットバルブ編」は観ているこちらも息が切れそうな駆け足展開だった。
あとがき
次回からは、「医療機器ガウディ編」なんですね。なんか原作小説との絡みの大人の事情が匂ってきますが、是非とも「ロケットバルブ編」は要らなかったなんてならないようなドラマを期待します。
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下町ロケット2 ガウディ計画
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