結婚式の前日に (第5話・11/10) 感想

TBS系『結婚式の前日に』(公式)
第5話『折れそうな心…彼の夢を奪いたくない!』の感想。
悠一(鈴木亮平)がアメリカに留学するかもしれないと知り、ひとみ(香里奈)は動揺する。会社では、鈴木(矢柴俊博)に病気のことを問われ、仕事を小倉(中野裕太)に任せるべきではと忠告される。だが、ひとみはこの仕事を最後までやらせてほしいと頭を下げる。そんな折、可奈子(原田美枝子)が児童養護施設で暮らす耕平(犬飼貴丈)を連れて健介(遠藤憲一)の店にやって来る。可奈子は、耕平をこの店で修業させてくれと切り出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
第2話担当の高橋麻紀氏の脚本はダメなのに…
前回の感想で、“本作が迷走中から脱出するには、3人の脚本家で改めて「柏田可奈子」の登場人物設定を見直し共有して、物語の中心に持ってくるべき。それをしないなら、TBSがいつもやってるつまらない「余命ドラマ」の仲間入りをするだけ” と書いた。
そしたら、今回の脚本は、ひとみ(香里奈)と悠一(鈴木亮平)の物語を中心にして母・可奈子(原田美枝子)の出番が少なかった第2話担当の高橋麻紀氏。と言うことで、今回は、可奈子の出番は序盤中心で途中休んで最後に少しだけ。ひとみと悠一の物語はどこへやら。後半戦は悠一の方が目立つと言う最悪パターン。
これでは、TBSがいつもやってるつまらない「余命ドラマ」の仲間入りすら不可能な感じ。なぜ、情報共有しない3人の脚本家に交互に担当させるのか、TBSのドラマづくりの姿勢を疑うレベル。これ、もう巻き返すことは無いかもしれない。
一番の敵役の母・響子しか共感できないよ
今回の最大の失敗は、序盤でひとみの仕事のことを描いたことだ。確かに「働く」ことは人が活きる上で大切な要素だと思うが、病気のことを描かずに猪突猛進するひとみを描くから、ひとみがただの我がままに見えちゃうし、視聴者はひとみの病気を知ってるから同僚や上司たちの冷たさに腹立つだけで、仕事のくだりではほぼ共感できる登場人物はいない。
また、ひとみの病気がどの程度進行しているのかが解からないからと言うのもあるが、一般的な考え方なら、もっと早くに退職し婚約者からも遠ざかり治療に専念するのだろうが、この主人公は全部真逆。病気を理由に周りを振り回して独り占めしようとさえ見えちゃう。これじゃ主人公にも共感できない。
何とか共感できるのは悠一の母・響子(江波杏子)くらい。一番の敵役じゃなきゃいけないのに、その登場人物しか共感できないのはダメだろ。
都合の良い時だけめまいがするだけではつまらない
そして、ひとみと悠一を優先し可奈子は後方支援にさせる脚本家・高橋麻紀氏の本領発揮が終盤の「ひだまり園」のくだり。何せ、中盤で一瞬だけ病気のことが描かれただけでまだ仕事の話。それなのに、話の中心はほぼ悠一で、可奈子は場所提供しただけの役回りに格下げされちゃった。
その上、ラストの会議室のくだり。「ひだまり園」もほぼ無関係で、序盤に悠一の説得があればそれで成立する話だ。可奈子なんて全然関係ない。結局、本作は何を描きたいのだろう。普通に難病を克服する主人公を描けば良いのに、都合の良い時だけめまいがするだけではつまらない。
あとがき
予告編を見ると、次回は健介(遠藤憲一)と可奈子がガチバトルをやるみたいで。もう完全に3人の脚本家で好き勝手に書いているようにしか思えません。エンケンさん目当てで観てますが、いよいよ感想を書くのが馬鹿馬鹿しくなってきたそ。
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