あさが来た (第38回・11/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第7週『だんな様の秘密』『第38回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
集まった抗夫たちを前にあさ(波瑠)は、石炭を掘るように必死に説得する。しかし聞き入れない抗夫たち。一方、大阪のはつ(宮崎あおい)の暮らす家をよの(風吹ジュン)が訪れる。はつの子どもを気にいったよのに菊(萬田久子)は…。そして、さらにはつの前にある人物が現れる。そして、炭坑のあさは、抗夫たちと腹をすえて話し合おうと思い、早朝の炭坑を見に行く、すると治郎作(山崎銀之丞)が現れ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
いったい、本作のヒロインは誰になったのか?
決して面白くない訳ではないし、そもそも「朝ドラ」に過大な期待などしていない。とにかく願うのはヒロインを描いてくれ、ただその一点のみ。しかし、問題はそのヒロインが…
Wヒロインとは言い難い
ここ数作の「朝ドラ」を見ても、朝ドラは完全にオリジナルキャラクターのヒロインの物語と、実在した人物をモチーフにしたフィクションと大きく2つある。今回は後者と言う事前の触れ込みだったし、私もそのつもりで原案小説を読んだ。
しかし、現状は正直事前に期待した内容とはだいぶかけ離れた状態だから、心底楽しめていると言う訳にはいかない。それは何度も書いているが、Wヒロインスタイルになって波瑠さんを宮崎あおいさんが食ってしまうことが、現実になりつつあるからだ。
あさ抜きの薄幸のはつの物語だけで十分に成立
決して、宮崎あおいさんを責めるつもりは毛頭ない。しかし、現実的には今日の「はつが来た」を見てもお解りのように、既に姉妹の比較をとっくに超えて、薄幸のはつ(宮崎あおい)の物語だけで十分に成立しちゃってるし、そう作ってるし、実際に単独で面白い。あさ(波瑠)不在のホームドラマに向かって良いのだろうか。
「はつが来た」の集中力を「あさが来た」で発揮して
たっぷり、あさ不在の「はつが来た」のあとには、まるでおまけのように「一方」と語りが入って「あさが来た」が再開。正直、「一方」って比較に何にもなっていないが、炭鉱に来てからのあさの描写が少な過ぎる。「はつが来た」では菊(萬田久子)の手入れの行き届いたネイルも見逃す程にはつに集中している能力を、「あさが来た」で発揮して欲しい。
あとがき
予想通り、どんどんあさの影が薄くなり、史実がトントン拍子以下の箇条書きでしか描かれていません。その代わりに、はつの物語は実に良く出来てます。とにかく、もう少し真面目にあさの出番を増やすだけでもやりましょうよ。
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