あさが来た (第33回・11/4) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第6週『妻の決心、夫の決意』『第33回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
あさ(波瑠)は、嫁入り道具を売りに出して、炭坑を買おうと考える。しかし加野屋がつぶれるという噂が広がってしまう。義母のよの(風吹ジュン)は跡継ぎの心配を新次郎(玉木宏)に持ちかける。そして、あることをすすめる。その話を聞いてしまったあさは…。そんな中、妊娠しているはつ(宮崎あおい)が訪ねてくる。はつはあさに、ある頼みごとをする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
正真正銘の『はつが来た』の15分で、物語が前進した
正真正銘の『はつが来た』の15分。月曜と火曜で軽く引き延ばした甲斐があってか、主人公でないはつ(宮崎あおい)でなあるが、物語が少し進んだのは良かった。とにかく、どこからどこを見ても「朝ドラ」らしい流れと映像、これ自体は悪くないし、むしろ前作に比べれば何とも贅沢な毎日かってことなのだが。
「サクセスストーリー」と「ホームドラマ」が…
今日は『あさが来た』について考えてみる。そう、主人公・あさ(波瑠)の物語についてだ。今週の描き方を見ても解かるように、正吉(近藤正臣)が動くとヒロインの「サクセスストーリー」が少しずつ前進し、よの(風吹ジュン)の動くと「ホームドラマ」が少しだけ前進すると言うスタイルが定着しつつある。
本作において正吉とよのが物語のけん引役であるのは間違いない。ヒロインに葛藤を与え乗り越えさせ成長させる大事な役目だ。しかし、ここで残念なのは、この2つの両輪が片一方ずつしか動かないことだと思っている。言い換えれば、「サクセスストーリー」と「ホームドラマ」は交互にしか描かれない。
本来なら「サクセスストーリー」と「ホームドラマ」は一体化して描かれるべきだし、あさの心の中でも2つは1つであるはずなのだ。便宜上なのか『はつが来た』を突出させたいからかは知らないが、やはりここは1つの物語として描いた方が、完成度が高くなると思う。
あとがき
昨日の記事で、贅沢に作った加野屋のセットを活かした奥行きと広がりのある映像が良いと書きました。今日も数カット良いところがありましたね。
その時にすごく気になるのが、あの回廊の角の軒下にぶら下っている吊灯籠の存在感。映像の奥行き感も、加野屋の繁盛っぷりもあの小道具1つで見事に表現しています。
こう言う細かい良い描写があるだけに、本編の物語もしっかり一本化して欲しいと思います。
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