5→9~私に恋したお坊さん~ (第3話・10/26) 感想

フジテレビ系・月9『5→9~私に恋したお坊さん~』(公式)
第3話『あなたを好きになることは一生絶対にありません!』の感想。
なお、原作漫画:相原実貴氏の『5時から9時まで』は未読。
自分の夢を奪った高嶺(山下智久)への怒りが収まらず、やけ食いしていた潤子(石原さとみ)は、清宮(田中圭)から本部の人も招待するハロウィーンパーティーの責任者を任される。その夜、潤子はそのまま百絵(高梨臨)の部屋に泊めてもらい、彼女が隠していたある秘密を知ってしまう。一方、高嶺はショックで食を断ち、なんとか潤子の許しを得ようと苦悩していた。そんな高嶺に、アーサー(速水もこみち)は仲直りの方法を伝授する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
11巻も出ている人気漫画が原作とは思えない仕上がり
原作は未読だが、現時点で11巻発行済みとあればそれなりに人気のある漫画だと思う。しかし、第3話までを見る限りその片鱗が見えてこない。どうやら配役を含めて強力な大人の事情が潜んでいるとしか考えられない。そこで、今回は絶賛応援中の “俳優・山下智久” のためにも出来るだけ本音で書いてみる。
潤子と高嶺に無関係なカットはすべて削除すべき
原作がどうであろうと、ここまで清宮(田中圭)が潤子(石原さとみ)のただの応援団で、聡(古川雄輝)が細切れにしか登場しないとなると、潤子のモテキの物語だとか言う話は無いのと同然だから、実質上(今さらだが)本作の主人公は潤子であり、その相方は高嶺(山下智久)と言うことになる。
そこでまず言いたいのは、潤子と高嶺が映っておらず潤子と高嶺のことも絡んでいない他の登場人物のカットはオール削除すべきってこと。撮影済みだろうと削除した方が良い。これから撮影予定の部分では、台詞も撮影もしなくて良いと思う。とにかく、僅か1時間の放送尺の中で、メインの2人に無関係なカットが多過ぎる。
だから、本筋の物語が全くと言って良い程に見えてこない。従って、高嶺の心情が解かり難いから高嶺が人を諭すはずの僧侶がネチネチ思考のストーカーと言う異常性格者に見えちゃうし、潤子も何だかんだとストーカーを許容しちゃう芯のない女に見えちゃって、共感出来ない2人のラブストーリーが面白いはずがないのだ。
潤子と高嶺を共感したくなるキャラに修正すべき
さて、いつもは避けている俳優さんについて少し書いてみる。まず主役の石原さとみさん。私の苦手な女優さんだが今作ではとても頑張ってると思う。ぶりっ子キャラも抑え気味で首が揺れるのも少なくなってる。高嶺に翻弄される主人公をいい感じに演じてると思うが、如何せん潤子の設定が共感を得にくいのが残念。
そして “俳優・山下智久” だが、残念ながら『アルジャーノンに花束を』の咲人の足元にも及ばない。演技指導によるものだと思うが、高嶺の喋りがボソ過ぎて、その上BGMも被せるからハッキリ言って聞き取り難い。それで高嶺を執着ストーカーに見せてるつもりなら間違ってる。ぼそぼそと話す僧侶ほど信用できない人はいないと思うから。
あとは、英会話学校の事務員・まさこを演じる紗栄子さんのぶりっ子演技への世間の反応はどうなのだろう。私は本作には不要だと思うのだが。そして、BL好きのオタク趣味を持つ潤子の同僚・百絵を演じる高梨臨さんは、過去の役とは違ったイメージで新境地開拓と言いたいが、先に書いたようにこの2人の単独カットは全部カットにした方が良い。
あとがき
やはり、現状の高嶺の描き方では、今回のようなシリアス路線の脚本も演出も「高嶺=ストーカー」を助長して高嶺の怖さが増すだけ。むしろ高嶺を自信満々で高慢な俺について来い的なオスキャラにした方が良かったかもしれません。潤子の態度も今一つ。
見ようによってはこの2人、思考と言動が一致しない自己コントロールが出来ない女とモラルハラスメントの僧侶に映りますね。これは現代の感覚で共感し難くありませんか。普通に海外勤務を夢見る女性が肉食系僧侶に迫られてお寺の嫁になるくらいのコメディで良かったような。石原さとみさんも山下智久さんもお気の毒と言うしかありません…
【ストーカー関連の書籍紹介】
[読書]ストーカー病―歪んだ妄想の暴走は止まらない― (福井裕輝/著・光文社) 感想
[読書]「ストーカー」は何を考えているか (小早川 明子/著・新潮社) 感想
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