映画「ダイバージェントNEO」 感想と採点 ※ネタバレなし


前作の復習をしてから観れば、それなりに楽しめる
前作があまりにも酷かったため、感想記事も書かずに終えた『ダイバージェント』の3部作の2作目。一応、復習のために前作をDVDで鑑賞してから劇場へ。どうやら、それが良かったようだ。前作の3日後から始まる本作なのに、観客へのおさらいはほぼ無しで、前作同様にダラダラとスタートした。
しかし、結論から言うと、前作よりはマシと言える。なぜなら、前作が5つの共同体の未来世界と登場人物たちの状況説明、そして、メインのトリスとフォーを目立たせただけの、まとまりのない作品だったのに対して、本作はトリスとフォーが逃亡生活を送りながら「箱」に出会うまでと言うストーリーがあるからだ。
本作らしさは、前作に軍配が上がる
原作がヤング・アダルト小説であること、舞台が分類・管理された近未来のディストピア(暗黒郷)なこと、サバイバルと逃亡、少女が世界を救うこと、ヒロインがおばさん顔の若手実力派女優なことなど、『ハンガー・ゲーム』と類似点が多い。だからこそ、類似作品との差別化が必要なのだが…
残念ながら差別化に関しては前作の方に軍配が上がる。本作はストーリーこそ存在するが、全体のまとまり感がなく、前作は多かった爆発系の脅しも今作は銃撃戦も少ないし肉弾戦も迫力に欠け、逃げてるシーンの連続で緊張感もエキサイティングさも物足りない。
前作と今作で2時間あれば十分って感じ
では、SF映画の醍醐味でもあるVFX関係はどうかと言うと、これまた今一つ。特に後半は物語は『マトリックス』的な展開の上に、予告編でも見られるガラスが粉々に散っていくCGソフトの多用で、物語は一応佳境に向かっているのに、映像的には似たようなカットの繰り返しで、少々飽きてしまう。
また、やっと「箱」が開いてからが長い。「箱」から先人のメッセージが告げられ、ダイバージェントの秘密が明らかになるのだが、これも全部延々と台詞を聞かされるだけで映像的な工夫は無し。本当のラストの部分は衝撃的で、第3作に続く余韻はあるにはあるが、正直前作と今作で2時間あれば十分だと思う。
あとがき
とにかく各自で事前の前作の復習は必修。前作が全編状況説明だったのに対して、今作はストーリも結末もあります。ただ、本作らしさは前作の方が上。今作は、あちこちのSF映画の寄せ集め的であるのは否めません。しかし、続編を期待するラストであるのは間違いありません。世界観が好きなら、劇場で謎の解明を観るのをお勧めします。
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