遺産争族 (第1話 初回15分拡大・10/15) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『遺産争族』(公式)
第1話/初回15分拡大『カネは家族を変える入りムコVS強欲一家!!10億巡る骨肉の争い』の感想。
入院中の大手葬儀会社「カワムラメモリアル」会長・龍太郎(伊東四朗)の容体が急変し、長女・陽子(余貴美子)、次女・月子(室井滋)とその息子・正春(鈴木浩介)、三女・凛子(板谷由夏)が見守る。そこに陽子の娘・楓(榮倉奈々)、楓の父で入り婿の恒三(岸部一徳)も駆け付けた。そして、話題が‘遺産’に及ぶ中、当直の研修医・育生(向井理)の的確な処置により、龍太郎は持ち直す。実は家族はまだ知らないが、育生と楓は恋人同士で…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
主人公埋没の脚本家と主人公立て上手の演出家コンビ
大手葬儀会社の会長の遺産相続に勤務医の婿が巻き込まれる話らしい。脚本は、私にとっては主人公を埋没させた群像劇がお得意な井上由美子氏。一方の演出の松田秀知氏は、豪華な脇役の中で主人公立てがお得意。と言うことで、私の視聴前の唯一の心配事は、この脚本家と演出家のコンビで主人公がどうなるか?だった。
「普通」なドラマ…
さて、始まってみると、15分の拡大は気にならない程に、初期設定の説明もスムーズだし、無駄話も殆ど無く、面白いかと聞かれれば「普通」と答える程度の内容だった。
“テレ朝色” が強い豪華脇役陣と“テレ朝色” の無い主役
ただ、気になったのは、豪華な脇役陣がほぼ『ドクターX~外科医・大門未知子~』の布陣。ロケ地の選択も映像的な魅せ方も、テレ朝『木曜ドラマ』枠そのもの。お蔭で、個人的には、“テレ朝色” に染まっていない印象の向井理さんと榮倉奈々さんが浮いてる感じだった。
決して、向井さんと榮倉さんが悪いのではないが、最近のテレ朝と芸能事務所が作り出した “テレ朝色” はかなり濃厚だ。その意味で、俳優陣の中での2人の存在の浮いた感じが今後どうなるかが、最後まで気になった。
最大の懸念は、主人公と脇役たちのバランス
そして、もう1つ気になったのは、遺産相続のお話の性格上、メインは相続権のある登場人物全員の争いであり、更に本作で言うなら、個性が強く演技派揃いの豪華相続人たちの争いになるのは必至だ。だとすると、主人公である育生(向井理)とその新妻・楓(榮倉奈々)がこの大きな渦に飲み込まれる可能性は大きい。
いや、恐れるのは育生と楓が楽しい群像劇に埋没することだ。だとすれば、今後、如何に育生と楓を中心に物語が構成されていくのかが、本作らしさの最大の課題になると思う。しかし、個人的には主人公があまり目立ち過ぎると、豪華な相続人たちの楽しい争いが見られないのは残念。そのさじ加減が一番の見所になるかも?
あとがき
これを言っては元も子もないですが、この脇役陣だけで遺産相続のドラマにした方が良かったかもしれません。その位に、家族内の争い事を演じるには最高の布陣ですよね。その中で勤務医の入り婿とバツイチの孫が埋没しないか。そこが上手く埋没せずに描かれつつ、脇役を魅せないとどっちつかずになるかな。
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