無痛~診える眼~ (第3話・10/21) 感想

フジテレビ系『無痛~診える眼~』(公式)
第3話『熱血刑事が抱える…殺意の秘密』の感想。
なお、原作小説:久坂部羊氏の『無痛』は未読。
早瀬(伊藤淳史)は、約3年前に逮捕した殺人事件の加害者・篠崎(松下洸平)が精神病院を退院すると知る。早瀬はその裁判で、篠崎に責任能力なしと認定した精神科医につかみかかり、所轄に飛ばされていた。そして退院直後、殺人未遂事件が発生。為頼(西島秀俊)は篠崎の犯行を疑う早瀬から、篠崎に‘犯因症’が出ていないか診てほしいと頼まれる。一方、白神(伊藤英明)が為頼に、研究対象のイバラ(中村蒼)を引き合わせる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ドラマの芯がブレていない
過去に自身が追っていた殺人事件で真犯人を逮捕するも心神喪失状態と鑑定され無罪になったと言う理不尽な出来事に憤る刑事と、犯罪者特有の犯行前の徴候を見通せる能力を持つ医師が、2人の視点は違えども、犯罪を未然に防ぎたいと言う一心でコンビになり…。そんなドラマを確実に着実に描いている本作。
果敢に攻める演出も、難題に挑戦した脚本も良い
特に演出面では、普通なら避けて通りそうな残酷な描写なども積極的に取り入れたり、実際の未解決事件を連想させるような描写を盛り込んだりと、果敢に攻めてるのが良い。特に今回の脚本は、「心神薄弱者ノ行為ハコレヲ罰セズ、心神耗弱者ノ行為ハソノ刑ヲ減刑ス」の刑法39条と言う難しい課題に挑戦したのも共感できる。
気になるのは、白神のくだりの扱い方
俳優陣の好演も相まって、このまま正常進化をすれば問題ないと思われる。しかし、1点だけ気になるのは、白神(伊藤英明)のくだりの扱い方。やはり見たいのは、早瀬(伊藤淳史)に捜査協力して例の観察眼と経験値で次々事件を解決していく為頼(西島秀俊)の姿。
決して、白神と早瀬のパートが解離している訳では無いが、もう少し為頼を中心にまとまれば、よりドラマに一体感が生まれ面白くなると思う。ただ、予告編を見ると、次回は3人が絡んでくるようだから、上手くすれば一気に解決するかもしれないが。
あとがき
前回は風変わりな事件ドラマに仕上がっていると書きましたが、今回は早瀬の「犯因症」が描かれたことで、風変わりと言うより一層犯罪者や犯罪について深く掘り下げたエンターテインメントになってきたと思います。硬派で真面目なエンタメ、良いと思います。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
無痛 (幻冬舎文庫)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/7668/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/428272199.html でも、TB受付けております。
- 関連記事
-
- おかしの家 (第1話・10/21) 感想 (2015/10/22)
- あさが来た (第22回・10/22) 感想 (2015/10/22)
- 無痛~診える眼~ (第3話・10/21) 感想 (2015/10/22)
- 偽装の夫婦 (第3話・10/21) 感想 (2015/10/22)
- 相棒 season14 (第2話・10/21) 感想 (2015/10/22)