映画「ジョン・ウィック(2D・日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし


ざっくりストーリー
ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は、裏社会では伝説的な殺し屋だったが、妻との出会いをきっかけに足を洗い、表の世界で平穏な暮らしをしていたが、最愛の妻ヘレンを病で失い、友人マーカス(ウィレム・デフォー)らの慰めはあったが、彼の深い悲しみが癒えることはなかった。
ある日、ジョンのもとにデイジーと言う名の小さな犬が届く。一人ぼっちになるジョンには愛すべき存在が必要だと考えた亡くなる直前のヘレンからの贈り物だった。デイジーと暮らし少しずつ穏やかな気持ちを取り戻すジョン。
しかし、ある日のガソリンスタンドでロシア語の男たちにジョンの愛車マスタングが目をつけられててしまう。そしてある晩、ロシア語を話す暴漢に襲われ、愛車を奪われ愛犬デイジーも殺される。怒りに燃えたジョンは、封印していた “殺し屋の魂” を解き放ち、復讐を誓い独りで立ち上がる… ※R15+
お見事、アクション・スターのキアヌ復活
久し振りに、“アクション・スターのキアヌ・リーブスここにあり” と魅せてくれたバイオレンス・アクション映画。とにかく、キアヌ演じるジョンは殺し屋を殺す暗殺者だから、強いのなんのったらありゃしない。
従って、ロシアン・マフィアのバカ息子なんて相手にならないのだが、これまた親バカの父親であるボスが無数の殺し屋を雇っては送り込む。
ダンスシーンのように美しい接近銃格闘術は必見
しかし、どんな相手が来ようと一流の中の一流の殺し屋ジョンは最強だ。拳銃とカンフーを合わせた接近銃格闘術「ガンフー」で、舞い踊るような動きでマガジンを交換し、瞬時に敵味方を判別し殺していく様は、まるでダンスシーンを見ているかのような美しい。これを観るだけでも本作の価値はある。
また、敢えてちょっとやられるシーンを作ることで、5年間の現役のブランクがあることをさり気なく見せて、最強男でも最終目的のバカ息子へ簡単に辿り着かないと言う焦らす脚本も演出もいい感じだ。
裏社会独特の仁義と美学がある「殺し屋のブルース」
そして舞台の1つであるニューヨークの裏社会を取り仕切る影の帝王と、裏社会の男女が集う中立地帯に経つ怪しげなホテルの存在が、本作を単なるバイオレンス・アクションから「殺し屋のブルース」へ昇格させる。
ここでは深く触れないが、そこには裏社会独特の仁義と美学があり、それがジョンを殺し屋哲学を源にもなっている。また、銃撃戦や肉弾戦の連続だが、敢えて引き気味のカット割りを多用して、「殺しを見せる」のでなく「殺しを切り取る」から、惨殺さよりも物語の流れに入り易い演出もニクい。
あとがき
ストーリーは単純だ。元敏腕暗殺者ジョンが最愛の妻を病で亡くし、妻からの贈り物の子犬デイジーと慰めの生活を送るも、ロシアン・マフィアのバカ息子に愛車を盗まれ愛犬を殺され復讐を誓う。ここまで僅か16分。残り85分は、奇を衒わず脇目も降らずジョンの復讐だけ。このシンプルさが物語に入り易く主人公を応援したくなると言う訳。シリーズ化も決まっており、キアヌ復活、おめでとう。
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