あさが来た (第19回・10/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第4週『若奥さんの底力』『第19回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
あさ(波瑠)は何度山王寺屋を訪ねても、はつ(宮崎あおい)は留守だと追い返されてしまう。さらに山王寺屋に活気がないことに気付くあさ。加野屋の蔵にも千両箱がないことを思い出し、新次郎(玉木宏)に相談するが、三味線道楽のため取り合ってくれない。諦めきれないあさは、正吉(近藤正臣)や雁助(山内圭哉)に貸付金の証文だけでは信用できないと、自分に返済されてない借金の取り立てに行かせてくれとお願いする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今週は、だいぶ現代ドラマ風な演出に
演出が第3週までの西谷真一氏から新田真三氏に代わった第4週の初日。先週までは、かなり時代劇風の映像づくり(カット割りや場面転換など)で朝ドラに新風を巻き起こしたが、今日を見る限りでは今週はだいぶ現代ドラマ風な演出になっているようだ。
特にそう感じさせたのは、はつ(宮崎あおい)のエピソードを都合3回挿入してきたところ。一度目は先週の軟禁場面、二度目ははつからの手紙が届く場面、三度目ははつと惣兵衛(柄本佑)とのやり取り。シーンそのものでなく挿入方法。編集で普通にカットを直結していた。
私は、以前も書いたように必要以上にはつを挿入しない方が良いと考えているから、余計にこう思うのだが、折角あさが取り立てを許してくれると言う今週の話の中で、わざわざはつを挿入するなら何か時代劇風な映像表現の工夫が欲しかった。具体的に書くのは止めるが、映像表現(今回は編集にもっと拘れば、違和感を払拭出来たと思う。
時代劇風な映像表現で、登場人物たちが息を吹き込んで
多分、今週は新政府が大阪の両替屋に巨額の調達を要求するくだりだろう。政府の命令に支払わざるを得ない両替屋も決して懐が豊かでない。だから、今週のあさとはつは姉妹の明暗と言うより、両替屋に嫁いだ嫁同士の苦労話になると予想する。それが「精一杯お家を守ろうな」と誓い合う “若奥さんの底力” に繋がるのだろう。
だとしたら、今週はかなり時代背景を色濃くした内容になる。ならば、先に書いたようにもう少し時代劇風映像表現に力を入れたら、もっと登場人物たちが生き生きと見えてくるに違いない。ちょっとした編集でも可能だから、やって欲しいと思う。
あとがき
今日はちょっと専門的なことを書きました。しかし、それを抜きにしてみると、物語としてはちゃんとヒロインを応援したくなるように進んでますし、あさに取り立てを許した「加野屋」の当主・正吉(近藤正臣)の器の大きさなどは時代劇では首を傾げる設定も朝ドラらしくて許せてしまいました。
こうして考えると、本作って時代劇と現代劇、そして朝ドラの3つからいいとこどりをしているように感じますね。それだけに今週の演出・新田真三さんには頑張って欲しいです。
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