[読書] 「なぜか売れる」の公式 (理央 周/著・日本経済新聞出版社) 感想

「なぜか売れる」の公式なんて、本当にあるのか?
私は、マーケティングを本格的に勉強したことないが、一応フリーランスで食っているから、マーケティングも商品開発も営業も顧客管理もぜーんぶ自分でやっている。そこで、『「なぜか売れる」の公式』なんてものがあるなら、ご教授頂きたいと思って買ってみたのが本書だ。
顧客に、自発的に「買いたい」と思わせる
マーケティングとは、「自然に売れる仕組みをつくること」
※プロローグより引用(P.8)
プロローグが「マーケティングとは?」で始まるのだから、本書がマーケティングのやり方を解かり易く、誰にでもすぐ使えるように解説している入門書であることは追って知るべしだ。そう、本書の売り文句である「公式」とは、「自然に売れるしくみ」のこと。
要は、顧客が自発的に「この商品を買いたい」と思うように、市場調査、商品開発、価格設定、広報活動をすること、即ちこれこそがマーケティングだと著者は言う。
「なぜ売れないのか?」の答えを探している人向き
[1] 何を [2] 誰に [3] どうやって
この3つのポイントの順に、どうやって買ってもらうかを考える。これがマーケティングのすべてだと言っても過言では無いくらいです。
※プロローグより引用(P.10)
上記の3つを別の言い方をすると、製品(商品)開発、ターゲット戦略、プロモーション活動となり、ぐっと専門的な印象になる。しかし、本書は誰でもすぐに使えるように、難しい理論はあまり書かれていない。とにかく実践的。実践あるのみって論調。
具体的な大中小の様々な企業名や商品名などの成功例を挙げ、「[1] 何を [2] 誰に [3] どうやって」が成されたのか、詳しく丁寧に書かれている。ただ、既に社会人として最前線で働いている人には物足りないと思う。「どうしたら売れるか?」よりも「なぜ売れないのか?」の答えを探している人向きかもしれない。
あとがき
体裁はマーケティングの入門書ですが、内容は「方法を間違えなければ、誰でもやれば儲かる」って感じの応援歌って印象が強かったです。私も改めて「やってみようかな」と思いました。
中小企業や自営業や個人事業主の人に丁度良いと思います。私自身もそうですが、大企業の大成功ノウハウを読んでもピンときませんから。
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