映画「カリフォルニア・ダウン(2D・日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし


ざっくりストーリー
ロサンゼルスの消防局に所属するレスキュー用ヘリコプターのベテランパイロット、レイ(ドウェイン・ジョンソン)は、ネバダ州で発生した巨大地震での救助に当たっていた。すると今度は、カリフォルニアが世界最大級の猛烈な揺れに襲われ、サンフランシスコに残された別居中の妻と娘(アレクサンドラ・ダダリオ)を救出に向かう…
最先端のVFXで創る “虚構” のド迫力は驚愕モノ
「観測史上最大級の大地震の脅威を描く」が売り文句の本作。地震大国日本に住み、2011年3月11日の東日本大震災の “現実” を知っている私でも、ハリウッド映画の最先端のVFX技術で創られる “虚構” のスケールの大きさや迫力には驚かされた。
地震を知らない国の人が制作したなら話は別だが…
ただ、流石にこれでもかと言わんばかりに、次々と衝撃映像が続くとすぐに麻痺してしまった。最初のダムが決壊するあたりが最高潮だったろうか。あとは、史上最大級の揺れの中を上手に人は走るし、ビルから雨のように降るガラス片も上手に避けるし、水道管破裂も停電も運良く無いし、地下鉄もバリバリ走っちゃう。
何から何までリアルに描けとは言わないが、3.11の時に千葉県で震度5弱の映画館にいた私だが、ふらついて歩けなかったし、すぐに停電して電車も止まり困ったのを今でも鮮明に覚えている。いくら “虚構” でも、リアルとフィクションのバランスが悪過ぎる。地震を知らない国の人が制作したなら話は別だが、ラストに星条旗が映ってたぞ。
「ただ助けたい」か「とにかく助かりたい」だけ
先に書いたように、とにかくVFXの地震はスゴイ。そして、ドウェイン・ジョンソンのアクションもスゴイ。でも、それよりも最大級にスゴイのは、妻と娘を助けるためなら他人の不幸なんてどうでも良いって主人公の言動だ。登場人物の心理描写も皆無。登場人物たちは全員「ただ助けたい」か「とにかく助かりたい」だけ。
ある意味、極限状態での人間なら、この2種類になるのかもしれない。そう思える人は、本作を楽しめると思う。しかし、映画に人間ドラマ的な要素を求めるなら、本作は見逃した方が良い。ただ、俳優陣は意外とがんばってる。それだけに、ドラマ部分に見せ場があれば良かったかも。いろいろバランスが悪くて勿体ない作品だった。
あとがき
最愛の娘を救出するためならお構いなしの主人公には呆れますが、娯楽映画として、「これがスクリーンの中の出来事である」と客観視できる幸せを感じながら観ると言うのはアリだと思います。ただ、終盤にかなりの大津波のシーンがあるので、その点はご自身で判断して下さい。
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