映画「アントマン(2D・日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし


ざっくりストーリー
仕事も家庭も失い、何をやっても空回りしてしまうスコット(ポール・ラッド)。元妻と暮らす愛娘の養育費すら払えなくなった彼に舞い込んだ “仕事” は、身長を僅か1.5センチに縮小する特殊スーツを着て、正義の味方 “アントマン” になることだった。
彼は愛娘のために本物のヒーローになろうと過酷な訓練に挑むが、そのアントマンスーツを秘かに狙う敵陣が現れる。果たして彼は人生の最後のチャンスを掴むことが出来るのか…
少々やり過ぎなマーベル・ヒーローたちの中で…
マーベル・コミックのヒーロー映画は毎度個性的なヒーローが登場して楽しいのは間違いない。しかしここ最近は、大富豪に神、強化兵士や巨人など、言わば正統派の超人クラスのスーパー級ヒーローがずらりと並んで、私には少々やり過ぎ感と飽和気味だった。
身長1.5センチで蟻と組んで敵と対峙する変わり種
だが、本作のヒーロー「アントマン」は身長1.5センチで蟻とチームを組んで敵と対峙する変わり種。そして、「アントマン」に変身する主人公スコットは、見た目も中身もイマイチのダメ男で、ヒーローになるのも親権を奪われた愛する娘に会うために養育費を稼ぐ “仕事” として引き受けると言う積極性の無さも面白い。
体の大きさが変わる他のヒーローたちと一線を画す
しかし、本作が身体の大きさが変わったり突然強くなったりする類いの他のヒーローたちと明らかに違うのは、罠に掛かったり事故に巻き込まれて小さくなるのでなく、主人公自らの意思で大きさを変え、身体の変化が障害ではなく自身の生きる力(エネルギー)になることだ。
ちっぽけな人間が世界を救うヒーローであり、最悪のピンチこそ最高のチャンスになると言うストーリーは、ストレートに心に響く。
遊び心やコメディも満載。ニクい演出も魅力的
見事なSFXで創造される身長1.5センチのスペクタクルな戦いの世界に魅了されていると、実はままごとの世界のような出来事であると、スッと現実の大きさの世界に引き戻されるのも心地良い。また、同じマーベル・ヒーローたちを引き合いに出して笑い飛ばすギャグの遊び心も楽しい。
更に、楽しいと言えば、主人公と一緒に邪悪な敵と戦うことになる、前科者で無駄に前向きな男3人組が、マーベル映画には珍しい程にコメディ要素をふんだんに取り入れたり、アベンジャーズに登場するファルコンがアントマンと共演してきちんと作品を連携させたり、エンドクレジット後の映像もとにかくニクい作戦だ。
あとがき
やや過激気味の超人級のマーベル・ヒーロー乱立の中で、ちっぽけな人間が世界を救うヒーローの誕生は新鮮です。また、最悪のピンチこそ最高のチャンスになると言う物語も素直に心に響きます。
アントマン目線の迫力あるカメラワークも秀逸。父親の娘への愛、夫の妻への愛が主軸なので、親子連れでも楽しめる作品に仕上がっています。
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アート・オブ・アントマン(仮)
アントマン:シーズンワン (MARVEL)
アントマン:セカンド・チャンスマン (MARVEL)
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