ど根性ガエル (第10話 最終回・9/19) 感想

日テレ系『ど根性ガエル』(公式)
第10話/最終回『消えた!?復活!?ピョン吉の未来』の感想。
なお、原作漫画:吉沢やすみ氏の『ど根性ガエル』は数巻は既読、過去のアニメ版も見た記憶あり。
ピョン吉(声=満島ひかり)が消えてしまった。しかし、ひろし(松山ケンイチ)はみんなに気を使われるのが嫌で、平静を装う。同じころ、町内では少しだけ食べ物を盗む窃盗事件が多発し、五郎(勝地涼)が住人たちに注意を呼び掛けていた。一方、母ちゃん(薬師丸ひろ子)から、ピョン吉と思われる黄色いカエルを見掛けたと聞いた京子ちゃん(前田敦子)は、あることを思い付き、ゴリライモ(新井浩文)と五郎に相談。京子ちゃんに呼び出されたひろしは、待ち合わせ場所に向かう途中、自分とそっくりな顔をした男性に出会う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
意外にあっさりとピョン吉が復活したが…
前回がピョン吉(声=満島ひかり)の「最後の日」と「その後」に完全に絞り込んで来たから、今回の最終回は再びひろし(松山ケンイチ)の成長物語に戻るとは思っていたが、まさか意外にあっさりとピョン吉が復活した。しかし、それには理由があった。
完成された世界観を壊さない新キャラ投入がお見事
本作のレギュラー陣たちの名演技で見事に再現、いや新たに創造された『ど根性ガエル』の実写の世界。ここへ最終回に新たな登場人物を登場させるのは難しいし、視聴者も受け入れにくいのを承知のアイデアが、松山ケンイチさんが一人二役で「別人ひろし」を演じる作戦。これには正直脱帽だ。
まさに「この手があったか」と言う感じ。お蔭で違和感なく「別人ひろし」が既存のキャラたちに溶け込み、後半は物語の中心になり、全員が一つになると言う絵に書いたような大団円。それも少しもジメッとせずに、いつもと変わらぬカラッとしたセンスできれいに元気に見事にまとめた。これはやられたぞ。
登場人物たち全員に未来と夢と愛があるエンディング
さて、母ちゃんのTシャツに貼り付いたであろうピンクのカエルを見せずに終わった最終回。大声で叫びながら走り去るひろしとピョン吉のラストもいつも通り。このいつも通りが良い。実は最終回の物語は『トイストーリー』的な切なく寂しい物語。だからこそ、劇中の登場人物たち全員に未来と夢と愛があるエンディングが良かった。
見事な大人のための下町人情ファンタジー
最近は、最終回に向けてどんどん謎解きを深めたり、これぞ最終回的なオチで締めるドラマが多い中、この登場人物たちそれぞれが「まだまだ続く」「まだまだ終わらせない」とのメッセージを込めた台詞があったのが本作らしくて嬉しかった。最初は不安だったが終わってみれば、見事な大人のための下町人情ファンタジーに仕上がっていた。
あとがき
中盤で危なっかしいところも無きにしも非ずでしたが、最終回のまとまり具合を含めて、最後までこの個性的な世界観をブレずにきっちり保ったと思います。それに、回を重ねる毎に漫画の世界がリアルに見えたのは俳優さんたちの名演技のお陰。そして、脚本と演出が合致した世界観の構築。これが成功の鍵だったと思います。
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エルビス(仮)
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