表参道高校合唱部! (第8話・9/11) 感想

TBS系金曜ドラマ『表参道高校合唱部!』(公式)
第8話『中島美嘉と奇跡の共演!熱唱…恋しくて』の感想。
なお、私は基本的に本作のような合唱と言う素材もつくり手のチャレンジ精神を感じる新人俳優でオリジナルストーリーの連ドラは応援したいです。だからこそ、もっと面白くなって欲しいと思うあまり、時に厳しい感想になりますので、褒め言葉だけ読みたい人はスルーして下さい。
両親の復縁の鍵となる「愛の歌」をついに手に入れた真琴(芳根京子)。その一方で、美奈代(堀内敬子)と内田(石丸幹二)の関係に新たな展開が訪れようとしていた。また、快人(志尊淳)への思いを自覚した真琴は、同時に、彼に対する優里亞(吉本実憂)の気持ちもあらためて知り、苦悩する。さらに、祐(高杉真宙)の切ない恋心が発覚。そんな中、合唱部に有名女性アーティストのオープニングアクトとして出演するチャンスが来る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今回が面白かった人は読まない方が良い
今回を観て、「恋愛は性別は関係ない。その通り」とか「同性愛を取り上げたのは斬新」とか「第1話みたいにコーラスに途中から入る中島美嘉さんが最高」とか「最終回に向かって確実に盛り上がっている」思った人は、本記事を読む必要はない。こう言う感じ方も間違っていないし、多くがこう捉えたと思うし…
描くべきものを描かず、遠回りしているだけ
しかし、私はこうは思えなかった。私にとっては、描くべきものを描かず、遠回りしているだけに見えなかったから。確かに「青春=恋愛」の記号の映像化の点では4つ以上のエピソードが重なっているようにも見えるが、高校生活を描けば何でもそうなる訳で、これが「愛の歌」にまで重なっていると位置付けるのはやり過ぎ。
本作が描くべきこと
本作が描くべきことであり、主人公・真琴(芳根京子)がやるべきこと、真琴しかできない目的でもあるのは、冒頭の語りであるように「合唱部にあるはずの “愛の歌” を探し出し、離婚寸前の両親を復縁させること」のはず。それを残り2話しか無い第8話で描かない理由が解からない。
4つ以上のエピに「同性愛」を入れれば消化不良になる
実は、脚本は第8話で初担当のますもとたくや氏と渡邉真子氏のコンビに、脚本は第8話担当の吉田秋生氏。だから、これまでの放送回とは流れもテーマも違うし、これまで何とか共通していた「観た後のスッキリ感」が無かった。やはり、並行する4つ以上のエピソードの中に「同性愛」を入れたら消化不良になるのは当然だ。
せめて合唱部でしか描けないドラマにして欲しかった
瀬山(神田沙也加)の取って付けた設定を生徒間の同性愛に活かさずじまいなのもそうだが、もう少し教師なりが問題に関わるなりすれば、学園や合唱部の話になっただろうが、この扱いではたまたま合唱部員どうしの話ってだけで。どこの部活でも容易に書ける。本作が『表参道高校合唱部!』だからこそ、せめて合唱部でしか描けないドラマにして欲しかった。
あとがき
ここまで主人公の存在感が薄いのもどうかと思います。今回は多分に大人の事情が絡んでいるのでしょうが、これまでで最も残念な回でした。そして、まだ来週も恋バナをやるみたいで、いつになったら本題に戻るんでしょう。描くべきこと、違うように思います。
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【これまでの感想】
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