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[読書] 18cmの奇跡 「土」にまつわる恐るべき事実! (みなみかつゆき 陽捷行/著・三五館) 感想

18cmの奇跡 「土」にまつわる恐るべき事実!
【おススメ度】★★★★

私の評価基準(書籍用)


自然学、人類学、生物学、植物学、宇宙論、哲学…

著者の陽捷行(みなみかつゆき)氏は、自然生態系・物質循環の尊重を理念とした(財)農業・環境・健康研究所 農業大学校公式の校長だ。しかし、本書も土の話ではあるが「農業」「自然」の分野に収まらない。

自然学、人類学、生物学、植物学、宇宙論、そして哲学にまで幅を広げ、私たち人類が18cmの土壌、11cmの水、15kmの大気、3mmのオゾン層、そして約500万種の生物によって生かされていることを、「土」を中心に丁寧に解かり易く書いてある。また、情緒的な詩のような文体と美しい写真が癒しさえ与えてくれる。

取ったら返すと言う物質循環を忘れてはならない

人類はもてる知恵と発明した道具とを用いて、
土壌のもつ養分を植物に吸収させ、
その養分を土壌に戻さないという
「土」にとっては略奪的で破壊的な農耕文化を定着させた。
※P.86 第2章「人類圏」より引用

「農業」と言う人間の英知の結集である農耕文化を、かつてこのように表現したのを初めて目にして驚いた。確かに、人類は止まらぬ人口増加で膨らみ続ける食料を得るために様々な手段で土壌から栄養を吸い取った。しかし、取ったら返すと言う物質循環を考えなくてはいけなかったのだ。目から鱗が落ちる思いだ。

18cmの奇跡 「土」にまつわる恐るべき事実!

自閉症の小学生が「土いじり」で治った

東京のとある小学生が自閉症になったそうだ。調べると通学路に土壌はなく、校庭もコンクリートだったそう。そこで治療のために毎日数時間、土壌と粘土をこねさせ続けると数か月で治癒したと言う。

著者は、「心の病」の要因に1つに、土壌と共存する生活が激減したことがあると言う。ただ単純に土と心の関係を認めるのはどうかと思うが、「土いじり」の延長線上の「ガーデニング」「園芸」「草むしり」は、いつもと違う筋肉を使ったり、「育てる」「穫る」気持ちを満たしたり、癒しの効果はあると思う。

あとがき

地学や生物学、農学的な視点からの「土」の秘密が書いてあると思ったのですが、実際はもっとボーダーレスで、地球と人類と宇宙的な規模の壮大な話から、土壌や生物などの小宇宙な観点もあり、人間の健康と土壌の関係性と言った医学的な部分まで踏み込みます。

しかし、文体はポエムのようなやさしい語り口でわかりやすく、大き目な文字と美しい写真が大胆にレイアウトされており、プレゼントにも使えそうな装丁です。星☆1つ減点した理由は、写真のキャプション(説明文)の文字が小さく、老眼では少々読みづらいこと。それ以外は斬新な切り口の楽しい「土」の本なので、誰にでもお勧めしたいです。


             

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