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まれ (第141回・9/9) 感想

朝ドラ まれ

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』公式
第24週『女たちのジレンマムース』『第141回』の感想。

なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくな上に、8/20にクランクアップしてしまったため、本作へのほんの僅かな編集への期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。
楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。

今日は、長文です(謝)


「ママさんパティシエ洋菓子コンクール」で入賞を逃した希(土屋太鳳)は、コンクール終了後、陶子(柊子)のもとに向かい、アドバイスを求める。対する陶子は、希の質問には答えず、逆に希の店はどこにあるのかと尋ねる。夕方になり、能登の店に陶子を伴って帰ってきた希は、コンテストにはあらゆる分析をして臨んだことを打ち明ける。それを聞いた陶子は、勝手に厨房に入り、希がコンテストで作ったのと同じケーキを作りだす。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

今日の15分間で、最終回まで見えちゃった

残念ながら、今日の15分間を観て以下のことが読めてしまった。もちろん全て私の想像や妄想の類いであるから、当然ハズレもあるだろうが、折角だから理由を含めて書いてみる。なお、ネタバレサイトで先を知っている人は、どうぞスルーして下さい。また正誤をコメントされても掲載しません。

希は世界一どころか日本一のパティシェにもなれない

多分、希は今回の敗北をバネに次期コンクールへの参加を表明する。本来なら以前に書いたように「県内→全国→フランス→国際大会」と進むべきだが、そんな時間は当然無いから、最終週で「全国大会」がせいぜいだろう。だって、残り15話で世界一の腕前になるのは強引過ぎるし…

となると、決戦の相手は大悟(小日向文世)しかない。新たな対戦相手を作ったら最終回までにいろいろ回収出来ないから。多分、大悟と究極のチョコレート菓子対決として、横浜の修行時代を振り返るってことだろう。そして、2週間で勝つはずないから当然に大悟が優勝する。と言うことは、希は世界一どころか日本一のパティシェにもなれないってこと。

皆に「希のケーキは世界一」と言わせる2つのケーキ

で、それだと看板に偽りありってことになるから、皆に「希のケーキは世界一だ」って言わせるしかなくなる。そこで登場するケーキが2つ。1つは徹(大泉洋)が希の幼少期に贈った「魔女姫バースデーケーキ」の究極版だ。これは多分コンクールで作るんだろう。それをテレビで観てた感動した徹に「希のケーキは世界一だ」って言わせる。

もう1つは、ウエディングケーキ。希たち夫婦は結婚披露宴をやっていないから、最終週の終盤に入れてくるはず。そこで希が自分たち家族のためのウエディングケーキを作り、圭太(山崎賢人)と子ども、そして参列者たちに「希のケーキは世界一だ」って言わせる。これが残り15話の予想。内容無いね。

つくり手の努力は認めるが、危なっかしくて観てられない

さて、最終回までの流れに予想がついたところで、今日の15分間に触れてみる。全体を通して、篠崎先生が必死に過去のエピソードを活用して、ドラマチックに盛り上げようと脚本を書き、それを何とか面白おかしく感動的に見せようと演出も力を入れているのは解かる。いや、痛い程に解かり過ぎる。

しかし、残念ながら全てが空回りで効果薄で虚しさだけが心に残る15分間だった。その理由は簡単だ。これまで「ヒロインが夢を叶えるために世界一のパティシェを目指す」と言う本作の背骨とも言える本筋が全く描かれていないからだ。

スカスカでふにゃふにゃなスポンジケーキの上に豪華なトッピングを次々に乗せたって、写真や絵本ならともかく、動画ならすぐに倒れて終わるのは目に見えてる。今の本作は正にそのトッピングをどんどん乗せてる状態。危なっかしくて観ていられない。だって倒れかけているんだから。

陶子が希の根性を叩き直すシーンも空回り

陶子「何してたの?8年間」
    ※    ※    ※
陶子「そんなのパティシェじゃない」
    ※    ※    ※
陶子「私は人生全部お菓子に注ぎ込んでんの」
    ※    ※    ※
陶子「両方手に入れようなんて甘いのよ。なめんな」

序盤のこの陶子(柊子)が自分の腕前を見せつけて(と思わせた時点でダメなのだが)、かつてライバル視していた希の根性を叩き直すシーンでの会話。すべて普通のドラマならごもっともな台詞で、これでヒロインが再奮起するには、大悟の後押しで十分って感じだが、残念ながらそうはなっていない。

なぜなら昨日のTOKOの「な~め~す~ぎ~」が耳に残ってるし、陶子がどんな8年間を過ごして今の立場なのかも1行でしか知らされていないから、今の陶子に感情移入し難い状態。そこへきて視聴者も「何してたの?8年間」って思ってるし、「そんなのパティシェじゃない」と思ってるから陶子の台詞が空回りしちゃった。

土台がしっかりしていないのにいろいろ重ねてもダメ

もっと書きたいことはあるが長くなるのでまとめよう。結局、陶子の今日の台詞も2人の女の横浜修行時代と8年間を重ねて女の生き様の違いを魅せたいのだろうが、5か月半近く放送しているのに、まだ希がパティシェなのかどうかさえ不明瞭なままだから、何にも重ならないし響かない。

これは、以前よく描いていた徹と藍子(常盤貴子)の希の親子と夫婦関係の話も同じ。夢を諦めるなとか夫婦は別々にいてもお互いを思ってるとか、今の希と圭太に重ねるための道具だったのだが、奇を衒った脚本と演出で独立した物語で終わってしまった。

結局、ミルフィーユのようにエピソードを重ねて重ねて魅せたいのだろうが、個々のエピソードはたまに面白いのがあっても、所詮は土台がしっかりしていないのと、全体の味や形のトータルコーディネート抜きでただ思い付きで重ねただけだから、食べなくたってお味は知るべしってこと。だから離脱者が増えるのだ。

あとがき

今日の「まれ」ないいとこ探しコーナーはお休みします。本当は陶子の台詞に1票入れたいところですが、陶子の台詞自体がおかしいのです。だって、希は神の味覚があるんですよ。素材の味を活かす才能もあるんですよ。見た目が40点ってだけの美味しいケーキを作れる人(パティシェかどうかは言及しない)なんです。

だから、事前の味見もスポンサーの顔色伺いもせずに優勝しなくちゃいけないのです。希は陶子と持ってる才能が違うんです。これが本作が5か月半近く掛けて描いて来たこと。このヒロインの根本的な設定が崩して最終回に向けていろいろ重ねてるんですから、どうしようもないとしか言いようがありません。

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【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
1 2 3 4 5 6
第2週『告白シュークリーム』
7 8 9 10 11 12
第3週『卒業ロールケーキ』
13 14 15 16 17 18
第4週『さよなら桜もち』
19 20 21 22 23 24
第5週『情熱ミルフィーユ』
25 26 27 28 29 30
第6週『母娘キャロットケーキ』
31 32 33 34 35 36
第7週『横浜激辛プチガトー』
37 38 39 40 41 42
第8週『危機的クリスマスケーキ』
43 44 45 46 47 48
第9週『再出発エンゲージケーキ』
49 50 51 52 53 54
第10週『逆転一発パンケーキ』
55 56 57 58 59 60
第11週『泥沼恋愛チョコレート』
61 62 63 64 65 66
第12週『官能カスタードクリーム』
67 68 69 70 71 72
第13週『運命カカオ64%』
73 74 75 76 77 78
第14週『絶体絶命メッセージプレート』
79 80 81 82 83 84
第15週『下克上駄菓子ケーキ』
85 86 87 88 89 90
第16週『絶縁コンビニスイーツ』
91 92 93 94 95 96
第17週『究極選択パリブレスト』
97 98 99 100 101 102
第18週『親心ロールケーキ』
103 104 105 106 107 108
第19週『潮時じゃがいもガレット』
109 110 111 112 113 114
第20週『男たちのウィークエンド』
115 116 117 118 119 120
第21週『復活マルジョレーヌ』
121 122 123 124 クランクアップ 125 126
第22週『出産クッサンベイビー』
127 128 129 130 131 132
第23週『いっぱい失敗タルトタタン』
133 134 135 136 137 138
第24週『女たちのジレンマムース』
139 140

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内容 コンクールで惨敗した希(土屋太鳳) アドバイスしてもらおうとするが。。。。陶子(柊子)はダメと。 そして、店の場所を尋ねる。。。 すると陶子は。。。。 敬称略 い〜ま〜さ〜ら〜 。。。。まるでドラマのよう。 まさに、 な〜め〜す〜ぎ〜

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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