まれ (第139回・9/7) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第24週『女たちのジレンマムース』『第139回』の感想。
なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくな上に、8/20にクランクアップしてしまったため、本作へのほんの僅かな編集への期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。
楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。
子どもたちの「お母さんはいつ世界一になるのか」という問いかけに、世界一になると言っていた昔を思い出した希(土屋太鳳)。そんななか、スイーツ界でTOKOの名前で活躍中のかつての先輩パティシエ・陶子(柊子)がテレビに出演し「ママさんパティシエ洋菓子コンクール」の審査員を務めることを希たちは知る。家族たちの参加への勧めに希がしり込みをしていると、匠(小山春朋)はあることを言い出して…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
月曜の朝から、イヤな予感しかしないイントロだ
朝から冒頭で、可愛げの無さは安定感抜群の歩実(横山芽生)が美容院でカット中に「おっぽいがいっぱい」と騒々しく歌い、電話中の一子(清水富美加)の太もものカットを入れて、希(土屋太鳳)は自分のパティシェのレベルを悩むと言う何ともシュールな子育てシーンで始まった月曜日。イヤな予感しかしないイントロだ。
衝撃的な台詞をさり気なく挿入してアリバイづくりか
圭太「おらっちも、村に引っ越したやろ」
まあ、良くもこんな大切な台詞をさり気なくぶち込んでくるものだと思う。この台詞によって、箱庭系シミュレーションゲーム並みに舞台である外浦村の配置図に大きな変更が加わったことになる。そう、希たちが住む桶作家と圭太の職場の塗師屋は別の町にあり、朝市が開催される場所にあるケーキ屋とも離れていることが明らかになった。
しかし、ここ数週間の描写を見る限り、希が村と村の移動に苦労した印象はゼロで、息も切らずに急いで登場したこともあったから、3つは余裕の徒歩圏内にあると思っていた。でも、圭太の台詞を聞く限りでは「塗師屋に通うのも大変だから」と言うニュアンスは間違いなくあったから、篠崎先生によってヒロインより先に外浦村が成長したようだ。
こうなったら、横浜もフランスも外浦村の横に作っちゃえば良いと思う。だってそもそも架空のお話なんだし、脚本家の都合で地図が度々書き換えられるのなら、その方が話が速い。とにかく残り3週間を切ったのだから。
「穴だらけの “まれ” 号」が新たな船出をした
それにしても、希のパティシェのレベルは? 実力は? 世界一とは? の基準って何なんだ。そして、この8年間の希は、パティシェだったのか? 女将修行は終わったのか? 店の借金はどうなったのか? 店の経営はバイトを雇えるほど回復したか? さっぱり解からない。描かれない。描くつもりもないようだ。
そんな何一つ今の希のことが知らされていない状況で、ついに&強引に篠崎先生は希たちを「ヒロインが世界一のパティシェを目指す物語」に強制参加させたのが、今日の15分間だ。
篠崎先生の強引な舵取りで一気に進路変更した「穴だらけの “まれ” 号」が、沈没もせずに無事に目的の港へ到着出来るとしたら、「世界一を決めるコンクール」で優勝するくらいしかないと思う。だって、あと3週間無いのだから。だったら、横浜にいる時にコンクールをやっていれば、もっと早くに終わっていたってことか。
今日の「まれ」ないいとこ探しコーナー
第20週以来の登場の演出家・西村武五郎氏のお陰で、ここ最近ウンザリしていた登場人物たちのアップが “若干” 減ったこと。例えば、沙耶(飯豊まりえ)が再登場した際の店内のカメラワークなんて “本作としては” かなり工夫したと言って良い。アップでも横顔で逃げるのは良いことだ。
あとがき
さて、8年前に希が横浜から戻って来たことの一切を無かったことにして、「ヒロインが世界一のパティシェを目指す物語」に舵を切った、突っ込み所は過積載なくらいに満載の「穴だらけの “まれ” 号」が残り18話の荒波の船旅に出航しました。
とは言っても、今日を見る限り無駄な描写たくさんありましから、とにかく編集と言う補修作業で無駄を省いて船底の穴を塞ぎ、語りより希のモノローグで希の心情の内側を視聴者に魅せれば、何とかなると思います。その代りに、脇役のつまらない話は全部捨てて、身軽になるのは言うまでもありません。
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【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
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第2週『告白シュークリーム』
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第3週『卒業ロールケーキ』
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第4週『さよなら桜もち』
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第5週『情熱ミルフィーユ』
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第6週『母娘キャロットケーキ』
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第7週『横浜激辛プチガトー』
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第8週『危機的クリスマスケーキ』
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第9週『再出発エンゲージケーキ』
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第10週『逆転一発パンケーキ』
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第11週『泥沼恋愛チョコレート』
61 62 63 64 65 66
第12週『官能カスタードクリーム』
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第13週『運命カカオ64%』
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第14週『絶体絶命メッセージプレート』
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第15週『下克上駄菓子ケーキ』
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第16週『絶縁コンビニスイーツ』
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第17週『究極選択パリブレスト』
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第18週『親心ロールケーキ』
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第19週『潮時じゃがいもガレット』
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第24週『女たちのジレンマムース』
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