まれ (第137回・9/4) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第23週『いっぱい失敗タルトタタン』『第137回』の感想。
なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくな上に、8/20にクランクアップしてしまったため、本作へのほんの僅かな編集への期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。
楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。
匠(小山春朋)がいなくなってしまった。希(土屋太鳳)やみのり(門脇麦)らが必死に探すが見当たらない。ところが、どうも歩実(横山芽生)は匠の居場所を知っていて、かばっている様子。結局、押し入れの中に隠れていたことがわかり、胸をなでおろす一同。希は匠に家出の理由を尋ねるが泣いてばかりでわからない。そんななか、一徹(葉山奨之)とみのりの子・徹志が、匠の本当の気持ちを語り出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今日を入れて、ちょうど残り20話でやってる話?
昨日は、半ば強引に「いいとこ探し」をやったから、今日はやらずに書いてみる。と言うか、今日は「いいとこ」が全く無かったから書きたくても書けないのだ。それにしても、まあ、今日もよくもここまで駄作を放送できるもんだと感心するほどの仕上がりだ。
さて、今日の話は、昨日、匠(小山春朋)がいなくなった(家出偽装)理由は、圭太(山崎賢人)の「塗師になれ」と言うプレッシャーに押し潰されそうになったかららしいが、終盤では匠は「失敗に弱い」から希(土屋太鳳)が何とかしてやろうと考えるって、支離滅裂なお話だ。
誰がどう考えても、今週のサブタイトル『いっぱい失敗タルトタタン』にこじつけるために、金曜日に強引に突っ込んで来たエピソードだ。まあ、こんな事は本作では “希” な事ではないが、今日を入れて丁度残り20話でやってる話かってこと。
つくり手たちは本気で面白いと思ってやってるのか?
それにしても、外浦村の村民は、事ある毎に近所の家に押し掛けては大騒ぎする癖に、騒ぐだけで尻拭いをしない。最後まで面倒をみようと言う気配すらない。ここ最近の希の子育てだって、手伝おうなんて村人は誰一人いない。子どもがいなくなったら大騒ぎするだけ。
そして冒頭近くで、防災放送のスピーカーのアップの後に、こんなアナウンスが流れた。
「田中久雄さんのお宅の愛犬・時三郎が今日の朝から行方が分からなくなっています…」
息子が行方不明になっている(一応)シリアスな場面で、このアナウンスを入れる悪趣味に吐き気がする思いだった。これがつくり手たちは本気で面白いと思ってやってるのかと疑うレベル。
せめて、のちに匠が無事に見つかったことを圭太が近所に伝えてくると言って家を出て行く時に、「防災放送を使えば良い」くらいのことを言えば良いのに、当然そんな面倒をみる輩は誰一人いない。
登場人物のほぼ全員が “無責任な人でなし” って?
第132回の感想記事で、私は本作の登場人物たちを「プライバシー侵害&個人情報ダダ漏れ&無責任な人でなし集団」と再命名した。
“無責任な人でなし”
この類の登場人物がいないとドラマが面白くならないのは解かる。しかし、本作では一部の集団や1人に限定するならともかく、エキストラ的な超脇役以外の登場人物のほぼ全員が “無責任な人でなし” だ。
それも、第1週で希たちが引っ越して来た週以外(以降)は、“無責任な人でなし” のエピソードの連続だ。そんな擦り込みを5か月間もされたら、どうせ産まれて来た子どもも同じだろうと思ってしまう。だから、希も圭太もまともな子育てをしているようにも見えない。
本来なら連れ去り事件が多いのだから、圭太は匠をきちんと叱る場面を入れるべきだった。クッキーの材料を落としたら、希は匠にちゃんと躾をする場面を入れるべきだった。そんな小手先の場面を挿入しても擦り込みは消えないが、そう言うことの積み重ねをし続けるしか、本作が右上がりになる可能性は無いのだ。
まだ、演出も手抜きの連続を続けるのか?
脚本が脚本なら、本作は演出が輪をかけて酷い。先に書いたアナウンスの件だって、編集で何とでもなるのだから、「紺谷圭太さんのお宅の匠くん6歳が…」とするべきだった。それを悪趣味な悪ふざけをやるから、イラつくのを超えて嫌悪感になってしまう。
押入れの前に歩実(横山芽生)が立ちはだかった時の希もおかしい。いつも感情的にしか動かない希が、我が子にだけは妙に寛容で冷静だった。ケーキ屋で匠が粗相した時も同じ。まるで預かってる他人の子どもに良いお母さん代わりを演じてるような不自然な設定や演技や演出だらけの15分間。
今さら言っても遅いが、匠を探している時のカメラワークとか、子役への演技指導とか、空っぽな押入れとか、希が床を拭いた雑巾をボールに入れて流しに置いた手を指先だけ布巾でちゃちゃっと拭いてその手でクッキー型が触るとか、演出もこう言う手抜きの積み重ねをまだやってるからどうしようもない。
あとがき
『まれ』の感想記事なので、『あさイチ』の感想を書くのは筋違いですが、本編に言うことはこれ以上ないので、少しだけ書きます。
今日のプレミアトークのゲストの土屋太鳳さんが主人公のことを最後まで「希ちゃん」と呼んでいたのが、とても気になりました。結局、土屋さん自身が希のことを他人事として演じていたんだなあって感じで。ヒロインがそうなのですから、登場人物たちが “無責任な人でなし” に見えるのかもしれません。演技のことは良く解かりませんが…
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【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
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第2週『告白シュークリーム』
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第3週『卒業ロールケーキ』
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第4週『さよなら桜もち』
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第5週『情熱ミルフィーユ』
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第6週『母娘キャロットケーキ』
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第7週『横浜激辛プチガトー』
37 38 39 40 41 42
第8週『危機的クリスマスケーキ』
43 44 45 46 47 48
第9週『再出発エンゲージケーキ』
49 50 51 52 53 54
第10週『「逆転一発パンケーキ」』
55 56 57 58 59 60
第11週『泥沼恋愛チョコレート』
61 62 63 64 65 66
第12週『官能カスタードクリーム』
67 68 69 70 71 72
第13週『運命カカオ64%』
73 74 75 76 77 78
第14週『絶体絶命メッセージプレート』
79 80 81 82 83 84
第15週『下克上駄菓子ケーキ』
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第16週『絶縁コンビニスイーツ』
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第17週『究極選択パリブレスト』
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第18週『親心ロールケーキ』
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第19週『潮時じゃがいもガレット』
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第20週『男たちのウィークエンド』
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第21週『復活マルジョレーヌ』
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第22週『出産クッサンベイビー』
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第23週『いっぱい失敗タルトタタン』
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