まれ (第136回・9/3) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第23週『いっぱい失敗タルトタタン』『第136回』の感想。
なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくな上に、8/20にクランクアップしてしまったため、本作へのほんの僅かな編集への期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。
楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。
双子の匠(小山春朋)と歩実(横山芽生)から、いつ世界一のパティシエになるのかと聞かれ、口ごもってしまった希(土屋太鳳)。仕込みの最中も、子どもたちの言葉が頭から離れない。一方、店で働くことになった沙耶(飯豊まりえ)は、希の想像以上に優秀で、一生懸命に働いている。だがある日、一人の女性がすごいけんまくで店に乗り込んでくる。それは沙耶の母・葉子(峯村リエ)だった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今日も思い付くままに重隅を突っついてみる
今朝の『あさイチ』のゲストが塚地武雅さんと鈴木拓さん。冒頭で井ノ原快彦さんが「和也は何で能登に来たんだっけ?」と先制パンチで始まった。そう、今日は本編で書く程の内容が無いのである。その位に面白くも何ともない15分。
記憶にあるのは、希(土屋太鳳)と沙耶(飯豊まりえ)のドーランを塗りたくった真っ白な顔のアップ対決くらい。メレンゲより強烈な印象で、背景から浮き出て、まるで電気が無かった頃ローソクで舞台を照らしていた時代でもオマージュしているのかって感じ。
もういい加減に白塗りのアップのカットバック(切り替えし)は止めて欲しい。とまあ、これで感想記事を終えるのも、折角訪問して下さった読者さまに失礼なので、今日も思い付くままに重隅を突っついてみる。
今日の「まれ」ないいとこ探しコーナー
今日も大して面白い部分も無いから、「いいとこ探し」から書いてみる。序盤で唐突に登場した沙耶の母・葉子(峯村リエ)に、終盤で「これから世界け」と馬鹿にされて落ち込んだ希が藍子(常盤貴子)にこんな愚痴をこぼす
藍子「これからじゃ遅いんけ、世界一っちゃ?」
希「これからっちゅうより、ブランクの問題やね。
後悔しとる訳じゃないげんよ、今までのこと。
ほんでも、子どもと店とバーッて前だけ見てやってき、
いつの間にかに7年経って、何かザワッとするげ。
私のフランス菓子は、まだまだ全然本物になっとらんわに
いつかいつかで終わってしもうんじゃねえかねって」
どうだろう。この台詞の「いいとこ」がお解りだろうか。私が「いいとこ」と認定したのは5つを紹介しよう。もちろん、殆どがこじつけだが…
●現在の希の腕前が「ブランクの問題」と明らかになったこと。
※開店した当初の凄腕のパティシェに戻れば何とかなるってことらしい…
●子育てと店はそれなりに、でも女将の仕事は適当だったのが明らかになったこと。
※塗師屋で職人に聞こえるように言うのも最低な女将だが…
●希も篠崎先生も、スーパー時間経過でザワッとしてるのが解かったこと。
※そりゃあザワッとするさ。夢なんて描いてないのに、急に夢だ世界一だってことになってんだから…
●希が「世界一のパティシェになる夢」を忘れていないのが解かったこと。
※今後、本物を目指すってことらしいが、希のケーキづくりは卵白を泡立てるか、飾りつけをやってる映像しかないが…
●どうやら、「いつかいつかで」終わらないことが見えたこと。
※葉子の台詞で、世界一を決めるコンクールに出場して何らかの結果を出して最終回を迎えることは見えちゃったが…
この台詞が「いいとこ」の宝庫なのは、最も丁寧に描くべきだったヒロインの人生の大きな山場である、開業、経営、職人、妊娠、出産、子育て、女将に汗水流した(であろう)7年間の努力と葛藤の日々を、たった1つの語りとテロップで済ませたことを、篠崎先生が希の台詞を借りて後悔しているように思えること。
完全に、すっ飛ばした7年間を強引に補強して、ヒロインが世界一のパティシェになる物語に軌道修正するがための説明台詞で、プロなら言い訳じみた台詞は書くなと言いたいが、本作は別。視聴者の脳内補完に頼らない軌道修正ならどんどんやってほしい。希が反省をしたのも悪くない。もうそんな次元になってると思う。
面倒だから、プチ重隅ツッコミを
まあ、今さら「世界一」の基準に「フランスに行ったかどうか」を持ち出されても、東京五輪のエンブレム騒動でのコンペの参加資格じゃないんだからって感じ。今さらフランスを持ち出すなら、ロベール幸枝(草笛光子)と一緒に渡仏したら良かっただけの話。
それにしても、メレンゲ作りながらマスクもせずにペラペラおしゃべりしたり、ショーケースにケーキを並べるのにトングもディスポの手袋もせずに素手で並べたり、そのショーケースも日の当たるところにあって冷蔵機能があるのか無いのかもよく解からないし…
やはり、今週の演出担当の渡辺一貴氏はアップの連続大好きで不快感を漂わせる名人だ。
あとがき
今朝の『あさイチ』のテーマは「“まれ”祭り! JAPAなび・奥能登」でした。有働さんが「なんで今 “まれ” 祭り?」って感じで突っ込んでたのに今日一番共感しちゃいました。
『まれ』のお陰で相当マイナスイメージがついた能登地方ですが、桶作家の外観を貸していた家の方が輪島塗を生活に取り入れて大切に使ってることや、パソコンやヴァイオリンなどの現代風の漆塗りや美しい定番の漆器など、能登の素晴らしいところがたくさん紹介されて、だいぶプラスイメージになりました。
双子出産の時のへその緒を輪島塗りの小箱に入れるなんてあれば良かったですね。おっと、「あとがき」は『まれ』でなく『あさイチ』の感想になっちゃいました。
明日のプレミアムトークのゲストは、土屋太鳳さんだそうです。奥能登のようにイメージアップできるかどうか…
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【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
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第2週『告白シュークリーム』
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第3週『卒業ロールケーキ』
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第4週『さよなら桜もち』
19 20 21 22 23 24
第5週『情熱ミルフィーユ』
25 26 27 28 29 30
第6週『母娘キャロットケーキ』
31 32 33 34 35 36
第7週『横浜激辛プチガトー』
37 38 39 40 41 42
第8週『危機的クリスマスケーキ』
43 44 45 46 47 48
第9週『再出発エンゲージケーキ』
49 50 51 52 53 54
第10週『「逆転一発パンケーキ」』
55 56 57 58 59 60
第11週『泥沼恋愛チョコレート』
61 62 63 64 65 66
第12週『官能カスタードクリーム』
67 68 69 70 71 72
第13週『運命カカオ64%』
73 74 75 76 77 78
第14週『絶体絶命メッセージプレート』
79 80 81 82 83 84
第15週『下克上駄菓子ケーキ』
85 86 87 88 89 90
第16週『絶縁コンビニスイーツ』
91 92 93 94 95 96
第17週『究極選択パリブレスト』
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第18週『親心ロールケーキ』
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第19週『潮時じゃがいもガレット』
109 110 111 112 113 114
第20週『男たちのウィークエンド』
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第21週『復活マルジョレーヌ』
121 122 123 124 クランクアップ 125 126
第22週『出産クッサンベイビー』
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第23週『いっぱい失敗タルトタタン』
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