ホテルコンシェルジュ (第8話・9/1) 感想

TBS系火曜ドラマ『ホテルコンシェルジュ』(公式)
第8話『生意気な研修生に愛の壁ドン!諦めた夢を取り戻せ』の感想。
なお、当記事は、ホテルマンとして働く私の個人的見解です。楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。
ホテル専門学校の生徒たちが参加する2泊3日の研修が「ホテルフォルモント」で開催される。咲希(小島藤子)は生真面目な性格で、他の生徒たちから煙たがられている。また、彼女を心配してホテルに来た母・藍子(朝加真由美)とも折り合いが悪い。一方、同じく生徒の保科(間宮祥太朗)は尊大な性格で、塔子(西内まりや)ら従業員は対応に頭を悩ませる。そんな折、接客をしていた咲希が、緊張から過呼吸の症状に陥る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
既視感はあるが、第4話よりマシな仕上がり
“できない研修生” の設定が如何にも “つくりもの臭い” のと、その “できない研修生” 相手にバックスペースとは言え、本城(三浦翔平)の感情をぶつける言葉遣いに「絶対にあり得ない」と思って始まった、一度離脱した本作の第8話。
全体的には、シリーズの序盤で描かれた “新人” の塔子(西内まりや)でやってた話を研修医に置き換えただけの印象。しかし、1話に無理矢理2つのエピソードを突っ込んではないし、主人公が出しゃばり過ぎずに適当に見せ場もあって、決して面白いとは思わないが、私が離脱した第4話よりはマシな仕上がりなのは認めたい。
お客さまの前でミスを悟られないのがプロなのに
本作がイマイチ盛り上がらない原因は、脚本家たちが「プロ」と「新人」の区別が曖昧なのが致命傷だことだと思う。シリーズ序盤での主人公は「新人」のコンシェルジュではあったが、ホテルマンとしては「プロ」だったはず。なのに、ホテルマンとしての最低限のことも出来ずに失敗を、 “お客さま” の目の前で繰り返すのを描いた。
長年ホテルで働くからと私が言うのもおこがましいが、どんな部署のホテルマンでも、「プロ」なら “お客さま” の目の前で失敗は見せない努力をするものだ。結果的にミスになってもそう思わせないのが「プロ」だし、ホテルマンの生き方。
だから、ドラマでホテルマンを描くなら、脚本上ではトラブル担当はお客さま、解決するのがホテルマンとしないと、現実味も説得力も無いのだ。そして、少なくとも離脱を解除した第6話と第7話は、きちんとそう言う仕上がりになっていた。なのに、今回は再びトラブル担当がホテルマンの話を書いてしまった。
残りが2話(予定)あるようだが、内容次第では次回の第9話でもう一度離脱するかも。TBSにはホテルのドラマの王道的作品『HOTEL』があった。ベテラン俳優を揃えて、普通にホテルでの日常を描く。それの現代版をやるだけで良かったように思う。
あとがき
総括的になって申し訳ないですが、「新人コンシェルジュ」を主人公にするのが無理だったように思います。普通に「新人ホテルマン」の群像劇と成長物語で良かったのです。今回を観て確信に変わりました。今さら最終章として主人公の今後の進路を描いて興味を持つ人っているのかな?
※9月8日の放送はお休みです。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
デスペラード(CD+DVD)
Stars(CD+DVD)
帝国ホテルで学んだ無限リピート接客術 一瞬の出会いを永遠に変える魔法の7カ条
リッツ・カールトン 一瞬で心が通う「言葉がけ」の習慣
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/7484/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/425191978.html でも、TB受付けております。
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
- 関連記事
-
- となりの関くんとるみちゃんの事象 (第6話・9/1) 感想 (2015/09/02)
- まれ (第135回・9/2) 感想 (2015/09/02)
- ホテルコンシェルジュ (第8話・9/1) 感想 (2015/09/02)
- まれ (第134回・9/1) 感想 (2015/09/01)
- 恋仲 (第7話・8/31) 感想 (2015/09/01)