まれ (第132回・8/29) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第22週『出産クッサンベイビー』『第132回』の感想。
なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくな上に、8/20にクランクアップしてしまったため、本作へのほんの僅かな編集への期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。
楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。
出産から3か月。希(土屋太鳳)の店「プチ・ソシエール」が再開の日を迎えた。開店に向けてケーキの仕込みをする希だが、子どもたちの様子が気になって仕方がない。開店後相変わらず客足は鈍く、文(田中裕子)には店を閉じていても開けても変わらないのではと言われる始末。だが日がたつにつれて富山や名古屋など遠方からの客が目立つようになる。客に店を訪れた理由を訪ねる中で、希は意外な事実を知る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今週のヒロインが土曜日に絶対に言ってはいけない台詞
『民王』の録画直後に観た私が悪いのだが、正直本作の冒頭数分で感想を書く気を失ってしまった。さて、何をどう書こうか悩んでいる時に、この台詞が耳に入って来たお蔭で、目が覚めた。それが店を再オープンした4分頃の希(土屋太鳳)のこの台詞だ。
希「周りに助けてもろとりますさけ」
これ、完全にアウトだね。今週のヒロインが土曜日に絶対に言ってはいけない台詞だ。なぜって、先週から始まりズルズルと描かれている「希のケーキ店開店から再開店のくだり」と、「妊娠→出産→育児のくだり」と全く整合性が取れなくなったから。だって、希は誰にも助けてなんてもらっていなかったのだから。
もう観る意味すら無いのか?
本作で「普通」のドラマの話をしても無駄なのは十分承知だが、「普通」はヒロインが「私が全部1人でやる」と意地を張って、それが失敗して回りが助けてめでたしめでたしになるものだ。しかし、本作の希がそんな意地を張った描写は無い。公共サービスを探して頑張ろうとも一切していない。
そもそもそんな希が描かれないからつまらないのだが、もっと「普通」でないのが、藍子(常盤貴子)と直美(藤吉久美子)を含めた「旧 プライバシー侵害&個人情報ダダ漏れ集団」が一切希を助けなかったこと。この2週間の全視聴者の最大の疑問だったはずだ。
その最大の疑問を「周りに助けてもろとりますさけ」と言う、たった1つの台詞を使って、篠崎先生お得意の「つもり…」とか「実は…」で一気に片付けちゃった。その上、10分過ぎには大繁盛の予感さえ漂わせてる。2週間毎朝観続けて、最後の土曜日の序盤で全部どんでん返ししちゃうなら、もう観る意味すら無いのでは。
篠崎先生もスタッフも、本作のことを全く解かってない
本作、もうダメだね。波多野都(本上まなみ)がブログの中で言って台詞を聞いて思ってしまった。それもパソコンの画面できちんと見せずに、モノローグでごまかした。きっと、篠崎先生もスタッフもこの台詞の意味の重大さに気づいていないのか、いやきっと忘れているに違いない。
都「能登の空気とか匂いとか
そう言うものと一緒に食べるからこのお菓子は美味しい」
これが本作の基礎の部分なのを解かってない。これまでは、能登の漆器や地元の素材を描くことで、能登の外浦村(架空)独特の「村」らしさや、「村民」らしさを感じようとしてきたから、「プライバシー侵害&個人情報ダダ漏れ集団」と書きつつも、この村は事件があるとお節介に集まって騒いで何となく解決しちゃうのを許せた。
しかし、残念ながら今日の15分間で「プライバシー侵害&個人情報ダダ漏れ集団」を「プライバシー侵害&個人情報ダダ漏れ&無責任な人でなし集団」に変えたことを決定づけてしまった。そう、これで以降の村らしさも村民らしさも、篠崎先生のさじ加減1つで変わることになってしまった。
5か月間、あれだけ無駄にとは言え村民たちで騒いで乗り越えてきたのを、たった1つの希の台詞でご破算にした今週のエピソード。本作の右上がり回復が絶望的なのを証明したように思う。本当に残念だし、視聴者を馬鹿にしている。
今日の「まれ」ないいとこ探しコーナー
突然希の子育てを助けるのも変、サブタイトルにある「クッサン・ド・リヨン」をつくるシーンも無し、店の売上も1つのブログ人気で解消、おっと、1つだけあった。
●朝子(細野今日子)が注文した「マルジョレーヌ」の顛末が描かれたこと。
※なんだ納品してなかったのか。何とか仕上げれば葛藤になったのに…
あとがき
今日は、重隅突きをやるような内容では無かったです。だって、今日は本作の根幹を揺るがす大失敗をしたからです。
なのに、物語は勝手に現代に時間経過して、終了間際に語りで「オープンから7年。希の店は漸く軌道に乗り始めております。ママさんパティシェの人生がどう転がっていくのか、乞うご期待でございます」と入れて、予告編で「世界一」を連呼されても、期待したって裏切られるのが今日で完全証明されたので無理です。そもそも、希に妊娠と双子の出産って必要だったのかも未だ疑問はぬぐえませんが…
それと予告編ですが、昨日書いた『拍手コメントへ返信 (2015/8/28の分)』中の、“希に弟子入りしたいと言うアルバイトかパートが登場する” と予想した通りになりますね。篠崎先生のネタ帳なんてその程度なのですよ。ふーっ
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【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
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第2週『告白シュークリーム』
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第3週『卒業ロールケーキ』
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第4週『さよなら桜もち』
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第5週『情熱ミルフィーユ』
25 26 27 28 29 30
第6週『母娘キャロットケーキ』
31 32 33 34 35 36
第7週『横浜激辛プチガトー』
37 38 39 40 41 42
第8週『危機的クリスマスケーキ』
43 44 45 46 47 48
第9週『再出発エンゲージケーキ』
49 50 51 52 53 54
第10週『「逆転一発パンケーキ」』
55 56 57 58 59 60
第11週『泥沼恋愛チョコレート』
61 62 63 64 65 66
第12週『官能カスタードクリーム』
67 68 69 70 71 72
第13週『運命カカオ64%』
73 74 75 76 77 78
第14週『絶体絶命メッセージプレート』
79 80 81 82 83 84
第15週『下克上駄菓子ケーキ』
85 86 87 88 89 90
第16週『絶縁コンビニスイーツ』
91 92 93 94 95 96
第17週『究極選択パリブレスト』
97 98 99 100 101 102
第18週『親心ロールケーキ』
103 104 105 106 107 108
第19週『潮時じゃがいもガレット』
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第20週『男たちのウィークエンド』
115 116 117 118 119 120
第21週『復活マルジョレーヌ』
121 122 123 124 クランクアップ 125 126
第22週『出産クッサンベイビー』
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