恋仲 (第5話・8/17) 感想

フジテレビ系『恋仲』(公式)
第5話『最後の花火』の感想。
翔太(野村周平)が寛利(小林薫)を追い払ったことであかり(本田翼)と仲たがいしたと聞いた葵(福士蒼汰)は、動揺を隠せない。そんな中、瑠衣子(市川由衣)と美術館に出掛けた葵に、恵里香(馬場園梓)からあかりが帰らないという連絡が。瑠衣子からあかりが寛利を捜していたと聞いた葵は翔太に伝えるが、彼女を迎えに行く資格がないと断られる。かつて姿を消したあかりを思い心配する葵は、瑠衣子に背中を押され、寛利の家へ急ぐ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今回も、まず「いいとこ探し」をしよう
前々回も書いたが、本作が『月9』らしい王道の恋バナになることを期待しているから、とにかく本作の「メインの2人の演技力の欠如」に関しては無視することにする。と言うことで、まずは「いいとこ探し」をしつつ、問題点と改善策を書いてみようと思う。
これまでで最も、物語があかりと葵が中心になった
間違いなく「いいとこ」は、これまでで最も物語があかり(本田翼)と葵(福士蒼汰)が中心になったこと。いくら三角関係の物語とは言え、これまではあれこれを描き過ぎた。特に、翔太(野村周平)のこと。わざとらしく翔太の「悪者」にして強引に三角関係を構築していたのが無くなったのは良かった。
突然の翔太の「善人」っぷりへの豹変が…
それ以外の「いいとこ」が難しい。なぜなら「いいとこ」なのか「悪いとこ」なのか判断が難しいから。それが、今回突然の翔太の「善人」っぷりへの豹変だ。“ぷり” と書いたのは、これまでの翔太の描写を考えると、本当に「善人」になったのか、「善人」の皮を被っているのか、まだどちらでも受け取れてしまうからだ。中途半端が一番良くない。
数回引っ張って来たあのくだりがアッサリ解決?
その上、ここ数回散々引っ張って来た翔太が寛利(小林薫)を大金で追い払った件が前半であっさり解決してしまったのも驚きだ。それも大した意外性の無いオチで。こんなオチで良くも引っ張ったなあとさえ思ってしまった。だって、これは恋バナ。恋バナ以外を描くなら必然性があるエピソードでなければ時間の無駄でしかないのに…
普通に幼馴染の三角関係だけに集中すれば済む話
結局、第5話と言う折り返し地点で、無理矢理に第1話の設定に翔太を寄せて来たって印象が強い。翔太の横恋慕が強くていろいろ茶々を入れる程度にしておけば良かったものを「悪者」にし過ぎたのが失敗のもと。それをここへ来て修正するから、三角関係を揺さぶる役の三角の頂点の大切な一点がぶれたように見えちゃう。
本来なら三点の距離が微妙に変化して、三角が歪むのが楽しいのに、翔太の一点だけが他の二点より全然遠い距離にいるってこと。だから、三角関係の面白さが出なかった。普通に幼馴染の三角関係だけに集中して描けば良かっただけなのに。それと第1話の冒頭のチャペル。あれさえ無ければ…
今回で話がスッキリしたのは、最大の「いいとこ」だ
最後にもう一度「いいとこ探し」を。それは、とにかく今回で話がスッキリしたこと。今後は、あかりの父と翔太を少し後退させて、あかりと葵を少し前に出して、二人の関係を前進させる。そして、時々翔太が二人を揺さぶる。これを丁寧に描けばそれなりの着地点に行くと思うし、そうなることを期待する。
あとがき
今回の葵と瑠衣子(市川由衣)のやり取りや、葵とあかりの海辺のシーンみたいなのがベタで良いと思います。あとは、翔太の揺さぶり方法をえげつなくない自然な方法にしたら何とかなるのではないでしょうか。そうそう、他の恋愛ドラマとの既視感はだいぶ薄まって来たのも「いいとこ」だと思います。
もっと胸キュン度が欲しいです。次回に期待します。
【先日、福士蒼汰さんが出演されたドキュメンタリー番組の感想】
終戦70年ドキュメンタリー「私たちに戦争を教えてください」 (2015/8/15) 感想
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