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まれ (第120回・8/15) 感想

朝ドラ まれ

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』公式
第20週『男たちのウィークエンド』『第120回』の感想。

なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくなので、本作への僅かな期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。


村へのいたずらがエスカレートしていき、その原因が自らの会社の倒産にあることを知った徹(大泉洋)は、大きな決断をする。希(土屋太鳳)たちは、突然の徹の決断に慌てふためく。そんななか元治(田中泯)は、徹から預かったという紙袋を希に渡す。そこには、フランス菓子店を運営していくために必要な膨大な量の資料や企画書がぎっしりと詰まっている。それを見た圭太(山崎賢人)は、企画書に詰まった徹の思いを希に伝える。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

それは、藍子の足元のアップで始まった

顔のアップの切り返しばかりなのは、もう諦めたが、今日の冒頭の藍子(常盤貴子)の足元のアップだけは意味不明。能登を去る徹(大泉洋)のエピソードなら、せめて徹の足のアップを入れれば良いのに。今日も絶望的なスタートだ。そして、今日の重隅突きはキリが無いから面倒なので、今週のエピソードの根本的なことについて書いてみる。

篠崎先生が徹の退場劇を丁寧に書いてるのは間違いない

まず、言っておきたいのは、これでも脚本家の篠崎先生は徹の退場劇を丁寧に書いているのだ。つもりだろうが悦に入ろうが、丁寧に書こうと言う気持ちは伝わってくるのは間違いない。しかし、残念ながら脚本力が乏しいから、連ドラとしての連続性や辻褄合わせ、虚構の中の現実性が書けていない。

今週のエピソードで致命的にダメなところ

今週のエピソードで致命的にダメなところ。それは、折角の徹の退場劇なのに、徹が島を出て行こうと思わせた側に希(土屋太鳳)たち住民が入っているように思わせる余地を残して描いてしまったことだ。本来ならば、犯人の山口の言葉を聞いて徹が我に返り、すべてをリセットするために島をだまって出て行けば良かっただけのことなのに…

今週の1つ目の篠崎先生の大失敗

1つ目の篠崎先生の大失敗は、山口のやった「軽犯罪」を「いたずら」として扱った(演出も共犯だ)こと。その延長線上で、希たちも警察に届け出ることは無かったのは辻褄が合う。そして、劇中では都合良く山口のやったことは、徹への復讐ってことになってる。問題はここの設定の曖昧さと言うか脚本家の思い込み。

前にも書いたが、落とし穴や投石などは明らかに徹個人を狙ったと言うより、能登の不特定多数を狙った犯罪だ。だから、徹が能登にいなくなっても、山口の犯行は留まるとは限らないのだ。また、徹の家族や仲間たちの幸せな様子を見れば、そちらに敵意を向けたくなるのがむしろ犯罪者として自然な流れではないだろうか。

しかし、予告編を見ても、そんな気配は微塵も無い。こういう辻褄の合わない雑さがダメなのだ。きちんと前の話に区切りをつけて前に進まない。だから、メリハリが無くだらだらした印象が残る。今さら言っても遅いのだが…

今週の2つ目の篠崎先生の大失敗

そして、もう1つの篠崎先生の大失敗は、一子(清水富美加)たちのあの晩のバカ騒ぎを描いたこと。篠崎先生にとっては、登場人物たちそれぞれの「家族の幸せの形」を台詞で入れながら、徹の孤独さ、惨めさ、哀れさ、辛さを丁寧に描いたシーンなのだろう。

しかし、視聴者にはそうは映らない。街中で「犯罪」が多発しているにもかかわらず、警察に被害届も提出せず夜回りもせず、酒を飲み大声でカラオケをするバカ騒ぎが描き続けた。失意であの表情の徹がその場に来ても、藍子まで気づかずにバカ騒ぎをだ。このバカ騒ぎだって新たな犯行の引き金になるに…

もちろん、バカ騒ぎに1人だけ入れない徹を描くことで、独りぼっちの徹を強調して、家出に繋げたかったのだろう。しかし、「犯人」と「犯罪」を放置したままのヒロインたちである限り、そんな篠崎先生の都合の良い解釈にお付き合いなどできない。

警察に被害届さえ出しておけば、山口が警察からお咎めを食らったことを描いてさえいれば、矛盾なく徹が「自分のためにみんなを不幸にしてる」と言う部分に繋がったのではないだろうか。

あとがき

徹が何時に島を後にしたのかとか、希が企画書を扱うのが雑だとか、夕方の4時20分頃にミシン掛けしている希が自転車で走るが何しに何処へ行ったのかなど、突っ込んだらキリが無い15分でした。

そして、今週1週間のエピソードを観て、今後の『まれ』に絶望感しか抱けませんでした。だって、脚本の篠崎先生は丁寧に書こうとしてもダメってことが解かったのですから。この先、ホントに「いいとこ探し」は続けられるのでしょうか。予告編を見る限り、また整合性無視で都合良く夢と夫婦と家族の話が続くみたいですが…

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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