[読書] 女の子の幸福論 もっと輝く、明日からの生き方 (大崎 麻子/著・講談社) 感想

男性が読んでも新発見がある。女の子だけの本じゃない
まず、タイトルには『女の子の…』とあるが、本書は、自分の人生を主体的に生きること。そのための知恵を紹介した本だ。従って男性が読めば、「女性」と言う「性」の意味や存在意義や愛おしさを再確認できる。大人の女性が読めば、「自分の人生もアリだったかな?」と少し気が楽になると思う。
すべての女の子とお母さんに読んで欲しい
そして、私はすべての女の子とお母さんに読んで欲しい。なぜなら本書は、著者・大崎麻子さんが自分の人生の経験を投影したスライドショーに、これからの女の子が主体的に生きていくための知恵のメッセージを添えた、すべての女性たちに宛てた手紙だから。
※上の写真と本文は関係ありません。
「ジェンダー」「フェミ」はちょっと…の人へ
以前は、「ジェンダー」「フェミニズム」と言う言葉に、女性の権利だけを強引に主張するみたいな偏見があった。だが、2015年夏に著者の講演を聞いて考えが一変した。「ジェンダー」「フェミ」はちょっと…と言う人は、著者からの女の子が賢く健康に生きていくためのエールを読もう。偏見はあっと言う間に吹き飛んでしまうと思う。
何も考えず相手に合わせるのを、「ラク」だと思わない
著者が訴える「主体的に生きる」とは、「なんでもいい」と言う態度を取らないこと。「言わぬが花」「言わぬは言うに勝る」「魚心あれば水心」なんて諺がある日本では少々厄介だ。しかしたった一度の人生、「私はこうしたい」と自分らしく生きて、最期に「いろいろあったけど、面白い人生だったな」と思いたいと語る著者に共感した。
あとがき
大崎さんは「国際協力やジェンダー専門家」と言う重厚な肩書きですが、実際の声や話を聴いてみると、とても柔らかで楽しい物言いの方で、専門的な話を自分の人生に重ねて上手に伝えてくれました。本書もまさにそんな感じ。専門家がくれた「もっと輝く生き方の知恵袋」です。
誰が読んでも面白いと思いますが、特に思春期前の女の子とそのお母さん(お父さんも)に読んで欲しいです。そして、女の子が大人の女性になり幸せな暮らしをするためには、主体的に生きることが大切だと言うことを一緒に考え欲しいです。
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