まれ (第119回・8/14) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第20週『男たちのウィークエンド』『第119回』の感想。
なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくなので、本作への僅かな期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。
村でのいたずら騒動が徹(大泉洋)への嫌がらせに発展していくなか、徹はその張本人と会うことになる。村人のなかで唯一、徹が嫌がらせを受けていることを知る一徹(葉山奨之)は、警察に任せるべきだと訴えるものの、自分の責任だからと徹はひとりで待ち合わせ場所に向かう。そのころ桶作家では、東京でバンド活動をしている高志(渡辺大知)のテレビ出演にあわせ、希(土屋太鳳)たちがご近所の面々と食卓を囲っていて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
それは、絶望的なイントロで始まった
相変わらずの補欠部員の体育館の床掃除にしか見えないし、女将修行は掃除と袋入れしかしてない希(土屋太鳳)が、その修行の手を止めて私用電話のアップの笑顔で始まると言う絶望的なイントロの第119回。「119」に因んで消防絡みのネタで篠崎先生が妙なことをしないことだけを祈るばかりだ。
盆休みの朝から、立て続けに4つの苦行
そしてお約束の、良く知らない登場人物の歌を聞かされる苦行に加え、テレビの中でテレビを見る人たちを見せられる苦行の朝から二重苦を強いるとは。それにどうでも良いことだが、ここまで暇人を集めたなら、高志(渡辺大知)の一大事に高志の両親を呼ばない理由が解からない。
苦行が終わると、今度は徹(大泉洋)への嫌がらせのくだりだ。手持ちカメラで緊張感を出してるつもりの演出に付き合わされるだけでも苦行なのに、山口と言うほぼ情報の無いゲストの愚痴を聞く羽目に。それでも我慢して聞いていたらそれもブツ切れで終了と言う苦行って、なめてんのか、と言いたい。
「家族の幸せの形」を語るシーンもイラッとさせるか
続いて、「プライバシー侵害&個人情報ダダ漏れ集団」全開のシーンと、「家族だけは」と都合の良いことだけを言う2度も自己破産した男の話。それにしても、いくら「プライバシー侵害&個人情報ダダ漏れ集団」とは言え、ICレコーダーとビデオで収録し、一子(清水富美加)はそれで飯を食うと言う。
本来なら、それぞれの「家族の幸せの形」を聞くシーンなんて、どう描いても微笑ましくなると思うのだが、終始イラッとしかしないのはなぜなのか。やはり、登場人物たちに感情移入できていないからなのか、それともパティシェの話がどこかへ行ってしまったことへの不満なのか考えているうちに、衝撃の時が来た。
この時期にあの選曲でバカ騒ぎを描く悪趣味なセンス
まさか残り3分で、本日最大の懸念材料だった「119」に因んで消防絡みのネタとしか思えないシーンが。酒を飲んで酔っ払ってバカ騒ぎをしながら、「上を向いて歩こう」を全員で合唱するとは思わなかった。先日の8月12日が30年の節目で、日本人が決して忘れてはいけない大事故の2日後にこの曲を使うって、どう言う見識なのか。
篠崎先生が史実を知らないはずがない(ですよね)。だとしたら確信犯。こんな悪趣味な選曲、最近のドラマで観たことない。それも坂本九さんにも楽曲にも全く敬意も配慮も感じられないカットアウトで終わり。脚本家も演出家もどうかしてるぜ。
大泉洋さん、決してあなたは悪くない
7月からTEAM NACSの全国公演が始まるから、大泉洋さんは近々フェードアウトするとは思っていたが、随分後味の良くない去り方。しかし、徹の人生を考えると身内には甘やかされるだけだから、山口と言う男の復讐で目が覚めたと思えば、ギリギリ許せるかもしれない。大泉さん、お疲れさまでした。決してあなたは悪くない…
恋女房として藍子を立て直す最後のチャンスも逃した
そして、問題は藍子(常盤貴子)。いつもは笑ってるだけで幸せが舞い込んでくる設定の藍子が、『あまちゃん』で忠兵衛さんが夏さんに黙って遠洋漁船に乗ってしまって探すくだりのパクリで、自転車に乗って探しちゃうからキャラ崩壊。何やってんだか。
それ以前に今日で失笑せざるを得なかったのは、バカ騒ぎの部屋に、そーっと入って来た時の徹の表情を見た恋女房・藍子の態度で、これまでのノー天気で寄生癖のウザいキャラを払拭する最後のチャンスを、いつもの笑顔で逃したこと。自転車のシーンを入れても藍子が自分大好き人間であることを改めて描いてしまった。
どうやらこのスタッフは藍子の出番を増やしたいようだが、それならそれでもう少し感情移入とまでは言わないから、せめて嫌悪感を抱かない脇役にして欲しい。ホント、朝からイラッとするのだけは止めて。それでなくてもストーリーが無くて、見るのが辛いんだから。
あとがき
NHKもTBSも特番まで放送して、8.12日航ジャンボ機 墜落事故30年の真相を考えたばかりじゃないですか。少なくとも私や番組を観た人や関係者は。それなのに、酔っぱらってバカ騒ぎするシーンで選曲しますかねえ。視聴者にケンカでも売ってるんでしょうか、それとも開き直ってるとか。
劇中の時代設定って2000年代の中盤ですよ。他にいくらでもあるじゃないですか。敢えて今日のあのシーンで引用する意味が解かりません。妙なことを考えずに篠崎先生は希が世界一のパティシェになる物語を書けと言いたいです。
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【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
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第2週『告白シュークリーム』
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第3週『卒業ロールケーキ』
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第4週『さよなら桜もち』
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第5週『情熱ミルフィーユ』
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第6週『母娘キャロットケーキ』
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第7週『横浜激辛プチガトー』
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第8週『危機的クリスマスケーキ』
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第9週『再出発エンゲージケーキ』
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第10週『「逆転一発パンケーキ」』
55 56 57 58 59 60
第11週『泥沼恋愛チョコレート』
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第12週『官能カスタードクリーム』
67 68 69 70 71 72
第13週『運命カカオ64%』
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第14週『絶体絶命メッセージプレート』
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第15週『下克上駄菓子ケーキ』
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第16週『絶縁コンビニスイーツ』
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第17週『究極選択パリブレスト』
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第18週『親心ロールケーキ』
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第19週『潮時じゃがいもガレット』
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第20週『男たちのウィークエンド』
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