37.5℃の涙 (第6話・8/13) 感想

TBS系木曜ドラマ劇場『37.5℃の涙』(公式)
第6話『抗えない母の支配に現れる救世主と恋の予感』の感想。
なお、原作漫画:椎名チカ氏の『37.5℃の涙』は未読。
6年ぶりに実家に帰った桃子(蓮佛美沙子)に、母の富美子(浅野温子)は父・誠一郎(石田登星)の介護を言い渡す。さらに、桃子のことを友人たちに、介護のために家に戻ったと紹介。耳を疑う桃子だが、富美子のペースに反論できない。一方、実家に戻ったきり連絡がつかない桃子を心配する朝比奈(成宮寛貴)は、桃子の笑顔が不自然な理由は、家庭環境に問題を抱えているからではないかと推測。桃子の実家を訪ねることにする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
桃子の「ある一面」の描写で物語をブツ切れにするな
前回の感想で「いっそ桃子のトラウマと家族の部分は全部削除して」と書いたが、流石につくり手もそのことは解かっているようで、前半16分で終了。自立した大人の桃子(蓮佛美沙子)が最も愛されたい母親から愛されないトラウマに苦しむのを描くのは、主人公のある一面を魅せる描写として悪くないと思うが…
やはり桃子にとっても脚本上も「ある一面」なのだ。浅野温子さんの妙な演技も相まってかなり意味深なくだりになっているから全部カットは難しいだろうし、これまでここまで描いているから、最終章までにオチはつける必要はあるのは認める。ただ、物語の腰を折るくらいなら無い方がドラマの完成度は高くなる…と思う。
桃子を好きな視聴者だけが楽しめる作品にはならないで
正直言うと桃子の恋バナも要らないと思っているのだが、どうやら回を重ねる毎に、本作が何らかのトラウマを抱えながら働く女性に “自然に感情移入してしまう” 視聴者向けに作っているのが気になる。
もちろん「共感」させるは大切だがその前に、病児保育士の主人公が様々な家族と出会い仲間に支えられ成長するドラマから、視聴者に様々なことを考えるような表現をもっと魅せてからでいいと思う。
男性にも楽しめるようなドラマになって欲しい
いろいろ書いたが、本作を離脱せず望みを持って見ている理由は、「病児保育士の主人公が様々な家族と出会い仲間に支えられ成長するドラマ」の部分のエピソードがそれなりに面白いから。各家庭の状況と桃子の心情が上手くリンクしているし、ちょっと恋バナ風味を添えるあたりも悪いとは思わないから。
ただ、何度も言うがこう言う子育て系のドラマは多くの男性にも見て欲しいと思う。だから桃子の過去や恋バナは上手く控えめにした方が良いし、その方が物語全体にまとまりが出るはず。とにかく本作で一番何を描きたいのかハッキリさせるべきだと思います。
あとがき
予告編を見る限りでは、私の願いは届かないようです。でも、今回の後半部分を見れば、本作が最も描きたいのが桃子のトラウマでないのは誰にも明らかなはずです。どうか、編集でうまく魅せて欲しいです。
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