ディレクターの目線blog@FC2

本家「ディレクターの目線blog」の緊急時&トラックバック用ブログです。コメントは本家のブログへ!

●このブログは、本家ディレクターの目線blog』の緊急時&トラックバック用ブログです。

●記事の閲覧やコメントの投稿は、本家ディレクターの目線blog』をご利用下さい。


0

8.12日航ジャンボ機 墜落事故30年の真相~生存者 川上慶子さんの兄が語る“妹と事故”~ (2015/8/12) 感想

8.12日航ジャンボ機 墜落事故30年の真相~生存者 川上慶子さんの兄が語る“妹と事故”~

TBS系『8.12日航ジャンボ機 墜落事故30年の真相~生存者 川上慶子さんの兄が語る“妹と事故”~』公式
『生存者・川上慶子さんの兄が語る“妹と事故”未公開証言ドラマ化/修理ミス真相を直撃』の感想。


乗客乗員520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故から12日で30年。番組では4人の生存者のひとり川上慶子さんの兄・千春さんの証言をもとに事故前の川上家や慶子さん救出後をドラマとドキュメンタリーを交えた「ドキュメンタリー」で伝える。
1985年8月12日羽田から大阪へ向かった日航123便に異変が…後部の圧力隔壁が壊れ、機体の最後部と垂直尾翼のほとんどを失う。隔壁破壊のキッカケとされたのは事故7年前の隔壁修理ミス。なぜミスは起きたのか?独自入手資料をもとに米国を緊急取材。
真相を知る人物の関係先を訪ねる取材班のもとに“ある人物”から連絡が・・・30年間未解明のナゾ・事故原因の核心に迫る。日航123便が墜落したのは群馬県上野村・御巣鷹の尾根。暗闇の山岳地帯…複数の炎があがるのを自衛隊機が目撃、そのとき救出活動は?
当時の政府関係者が真相を告白/唯一の機影写真フィルムをデジタルリマスター 超高画質8K映像で見えた123便の姿/家族の形を一瞬にして変えた事故「ここに来たら、娘に会えるような気がして」愛する家族を失った遺族それぞれの30年を追った。
---上記の番組内容は[Yahoo!テレビ]より引用---

史実をより多くの人に知って欲しい、忘れないで欲しい

この類の再現ドラマには常に賛否両論がある。事実に脚色を加え過剰演出で真実を捻じ曲げてまで放送する意味があるのかと言う反対意見も解かる。

しかし、私は肯定派だ。NHKのお堅いドキュメンタリー番組には興味を示さない人でも、再現ドラマなら観ようと言う人がいると思うし、特に史実を知らない子供たちや若い世代には史実への入り口として敷居が低いと思うから。

その意味では、今回の『8.12日航ジャンボ機 墜落事故』をより多くの人に知って欲しい、忘れないで欲しいと思う1人として、もっと派手なキャスティングでも良かったとさえ思っている。

過剰演出も少なく冷静に真面目に描かれた再現ドラマ

さて、まず再現ドラマの部分に限定して感想を書いてみる。事故当日の搭乗に至るまでの重なる悪魔の悪戯のような偶然のくだりに始まり、次第に機体が不安定になり恐怖におののく乗客たちや必死に機を立て直そうとする乗務員たちを過剰な演出も無く描き、墜落直後の緊張感も程良い恐ろしさで表現。

救出された4人の運命を中心にその後を描いた部分は、ドキュメンタリーと再現ドラマを交互に編集することで、人生の辛さや厳しさだけでなく、生きることの意味や大切さも重苦しくなく、しかし真面目に伝えたと思う。

特に、川上慶子さん(美山加恋)にまるで襲い掛かるようなマスコミ陣の言葉とカメラの攻撃や、病室の慶子さんを初めて訪れる川上千春さん(大内田悠平)の運命的な再会のシーンや警察官の質問に気丈に答える慶子さんのシーンも感動的だった。安達祐実さんと国分佐智子さんの好演も忘れられない。

反米のTBSらしい切り口はあったと思う

では、3時間の特別番組としてはどうだったか。この悲惨な事故から30年が経過し、未だに事件の真相には様々な噂が飛び交っている。

そもそも今公開されているボイスレコーダーの音声が本物なのか?に始まり、なぜ米軍横田基地に緊急着陸を試みる予定だったのを変えたのか、なぜ米軍機が墜落機を最初に発見したのに自衛隊の救助は翌朝になったのか。そもそも日本は翌朝まで何をしていたのか。真っ暗闇で県境の山の中腹だからでは理由にならない。

また、圧力隔壁の修理ミスを認めたボーイング社と日本の財界との関係、当時の米露の冷戦状態における誤撃墜事故では?などと謎は深まるばかり。その辺の真相については良くも悪くも「反米親中のTBS」らしく、意外とボーイング社にはツッコミを入れていたような気がする。

事故の真相が闇に葬られないためにも

全体的には、『8.12日航ジャンボ機 墜落事故30年の真相』よりも『生存者 川上慶子さんの兄が語る“妹と事故”』の部分が強かった構成と演出だった本作。

しかし、随所に他の遺族の方々の現在の様子なども挿入され、やはり死んだ人は生き返らないのだから、せめて事故(事件)の真相だけは闇に葬られないためにも、こうした番組は年に一度は放送して欲しいと思う。

あとがき

30年… 長いようで短く、あっと言う間のようで終わりの無い事故後の時間に1つの区切り。とにかくいろんな意味でマスコミはこの事実を風化させない努力をすべきです。その意味でこの度の放送には一定の価値は認めますし、再現ドラマの部分はドラマとして真面目に作られていてよかったです。

この事故で亡くなられた皆さまに、謹んで哀悼の意を表します。

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


     

★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
日航機事故の謎は解けたか 御巣鷹山墜落事故の全貌
新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)
日航機墜落事故 真実と真相 御巣鷹の悲劇から30年 正義を探し訪ねた遺族の軌跡
茜雲 日航機御巣鷹山墜落事故遺族の30年

>


★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/7399/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。

関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント
My profile

Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

PR


TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村  PVアクセスランキング にほんブログ村

楽天市場PR

カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR

FC2カウンター

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数: