恋仲 (第4話・8/10) 感想

フジテレビ系『恋仲』(公式)
第4話『裏切り』の感想。
翔太(野村周平)の部屋である物を見つけたあかり(本田翼)は、彼に裏切られていたかもしれないと思い混乱する。一方、磯原(永井大)から建築の新人コンクールに挑戦してみるよう言われた葵(福士蒼汰)は喜び、瑠衣子(市川由衣)への気持ちも新たにしていく。そんな中、公平(太賀)が就活中の七海(大原櫻子)を元気づけようとバーベキューを提案。瑠衣子に車を出してもらうことにした葵はあかりと翔太も呼ぶことに同意する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
まず「いいとこ探し」をしよう
前回も書いたが、本作が『月9』らしい王道の恋バナになることを期待しているから、とにかく本作の「メインの3人の演技力の欠如」に関しては無視することにする。だって、劇的に演技力が向上するなんて『月9』以上の夢物語だからら。従って、「いいとこ探し」をしつつ、問題点と改善策を書いてみようと思う。
“タナボタ効果” で葵とあかりが良い雰囲気に…
まず、良かったのは「ベタ」と「既視感」が薄まったこと。まあ、正しくは「慣れた」のだが。
更に、メインの3人以外の若手俳優たちが(期待以上に)自然な演技で登場人物たちを演じるから、メインの3人が登場するカット(シーンでない)だけが別の作品に見えると言う “タナボタ効果” が生じている、特に葵(福士蒼汰)とあかり(本田翼)のカットだけちゃんと『恋仲』に見えてくると言う不思議。
微妙な演技と微妙な演技のぶつかり合いによって、2人にしか醸し出せない微妙な距離感や空気感が出来つつある。3人の内、2人が “タナボタ効果” だろうが良い雰囲気になってるだけに、どうしてもあの男が気になってしょうがない…
翔太のキャラ設定と描写方法を何とかするしかない
気になるのは、翔太(野村周平)のキャラ設定と描写方法だ。翔太がいい奴だろうが悪い奴だろうが、そんなのははどうでも良い。翔太の “親友に女を取られたくない嫉妬心” と葵の “親友のために閉ざす恋心” を少し強調して、間で苦悩する葵の物語にして、面白くしたいのは解かる。
でもそこへ、瑠衣子(市川由衣)まで絡めるから、余計に翔太のあかりへの愛情さえ見え難いと言う逆効果が進んでしまっている。ここが最大の問題。今回の終盤で、あかりにこんな台詞があった。
第1章のクライマックスなのに、今一つ心に響かない
あかり「私、翔太が何を考えているか全然解からないよ。
全部嘘だったの?」
漫画に挟んであった手紙について、あかりが翔太を言及するシーンだ。ある意味、本作の第1章のクライマックスと言って良いだろう。しかし、残念ながら、あかり以上に視聴者が「翔太が何を考えているのか全然解からない」から、今一つ心に響かない。
全話の構成の失敗が悔やまれる
その理由は、第4話のあかりと翔太は知らない事実を視聴者は見て知っているからだ。それが、第1話の冒頭のチャペルで新郎を待つひかりのシーンに、走る葵と翔太のカットをインサートし、葵のナレーションで「これは、ボク葵ともう1人の蒼井、どちらかが彼女と結婚するまでの物語」と言わせてしまった場面だ。
そう。折角の第1章のクライマックスを残念なものにしてしまったのは、明らかに第1話のシーンの存在だ。全話の構成の失敗と言わざるを得ない。ツカミを意識し過ぎての過剰演出(脚本も)が原因だと思う。今回、必死にその失敗を取り返そうとしているのは見えてる。ただ、一度見てしまったものを無しになんて出来るだろうか。
あとがき
必死に修正しようとしてますね。ホント、必死なのが伝わります。しかし、一度見せてしまったものを観なかったことにして、最終回まで「王道の恋バナ」として視聴者をけん引していくことができるんでしょうか。もう、巻き返しが成功するためには、修正が出来るかどうか。もしくは、第1話を見逃してる視聴者の食い止めでしょうね。
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