まれ （第113回・8/7） 感想

2015

Aug

まれ（第113回・8/7）感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』（公式）
第19週『潮時じゃがいもガレット』『第113回』の感想。

なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくなので、本作への僅かな期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。
なお、本作の製菓指導・辻口博啓氏の夢の掴み方が熱く書かれ児童書『スーパーパティシエ物語―ケーキ職人・辻口博啓の生き方』の感想記事もあります。

一徹（葉山奨之）の意思が固いことを知った希（土屋太鳳）は、姉としてできることを考える。そして、一徹には塩田は継がせないという元治（田中泯）を説得させるため、一徹を塗師屋に連れて行き掃除や家事を手伝わせ、輪島の町をマラソンさせるなど、体力づくりのサポートに乗り出す。一方、一徹が父のようになりたくない一心で塩田を継ぐことを決めたと知った徹（大泉洋）は、ますますいじけてしまい…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

どうして、元治の後を継ぐために訓練するの？

早朝から連ドラ3本観て、やっと辿り着いた『まれ』。とにかく「いいとこ探し」だけをしようと観たのだが、今日の15分間は絶望的なまま終わってしまった。とにかくおかしなことだらけ。

例えば、一徹（葉山奨之）の訓練だが、いつ一徹が一定の訓練の成果を出したら元治（田中泯）の許可が下りるとなったのか全く意味不明。それなのに、篠崎先生は、希（土屋太鳳）が弟に姉としてできることを考えた結果が訓練だからと、強引に通しちゃった。この時点で今週が全く筋が通らない話だってことだ。

どうして、希は女将修行をしないのか？

いや、ホントおかしなことだらけだ。そもそも、希が今しなくてはならないのは、夫の圭太（山崎賢人）を支えるための女将修行のはず。なのに、それをそっちのけで一徹の訓練。直美（藤吉久美子）が何を言おうと、女将修行をしていないのが現実。むしろ塗師作業の邪魔をするってどう言うこと？

弥太郎が元気になったら、筋が通らないのでは？

更におかしなことは、弥太郎（中村敦夫）が連日酒を飲んだりして元気を取り戻していること。弥太郎の身体の具合が悪いから希が能登に来たのだから、弥太郎は床に伏せっている位で丁度良い。それに漆器業界が大事にしているはずの「紺谷弥太郎」と言う名。既に圭太が名乗っているような雰囲気さえ漂う。

「紺谷弥太郎」って大事な名前じゃないの？

だって、あれだけ結婚を反対した嫁の希が、職場を荒らしていてもニヤニヤしているだけ。ここは「希は希の女将修行をせんか！」と怒鳴らないと連ドラとして成立しない。それとも、「紺谷弥太郎」はそれ程のものじゃないってことなのか。

希が手を動かしている描写が欲しい

そして、相変わらずの室内の狭苦しいセットの画ばかり。塩田の訓練なのだから海、海岸、崖でやれば良いのに、いつもの室内。そして昨日と同じ雑巾掛け。せめて面白おかしく見せたいなら、女将修行とリンクさせる意味で、炊事洗濯でも荷物の上げ下ろしで良かった。そう、希が手を動かしている描写が欲しいから。

そもそも、元治の引退なんて必要ないのに…

って言うか、最初に書いたが、そもそも訓練なんて必要ない。元治が「継いでくれ」と言えば済む話だ。もっと掘り返せば、元治が引退しようがしなかろうが、一徹が「塩田やりたい」と言えば済む話。みのり（門脇麦）の妊娠も全く関係ない。

なのに、ヒロインは本来自分がやるべき女将修行をほったらかしにして、強引にお菓子づくりをしてしまった。こりゃダメだ。

あとがき

話の順番が逆なんですよ。篠崎先生は気を利かせて逆にしたんでしょうけど、明らかに間違ってます。

まず最初にみのりの妊娠を皆で祝って、一徹が塩田をやりたいと宣言する。一徹の理由も聞かずに、翌日から希が弟を応援する。そして、直美に叱られつつ女将修行と一徹の訓練を同時進行して頑張る姿を描く。更に一徹夫婦と希夫婦のがんばりを描きつつ、最後に一徹の本心が明かされる。これで良いんです。

もちろん3日間もあれば十分な話です。元治の引退話も希のお菓子も必要ない。それが今週の物語の骨格です。そこに無意味で見当違いな装飾を施すからおかしいことだらけになる。根本的なことを言っちゃえば、パティシェに無関係な話を書いている時点でおかしいのですけどね。

★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
NHK連続テレビ小説「まれ」オリジナルサウンドトラック
 連続テレビ小説「まれ」オリジナルサウンドトラック2 音楽/澤野弘之
 連続テレビ小説読本 Vol.1 (洋泉社MOOK)
連続テレビ小説読本 Vol.2 (洋泉社MOOK)

★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/7376/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/423728403.html でも、TB受付けております。

【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
1 2 3 4 5 6
第2週『告白シュークリーム』
7 8 9 10 11 12
第3週『卒業ロールケーキ』
13 14 15 16 17 18
第4週『さよなら桜もち』
19 20 21 22 23 24
第5週『情熱ミルフィーユ』
25 26 27 28 29 30
第6週『母娘キャロットケーキ』
31 32 33 34 35 36
第7週『横浜激辛プチガトー』
37 38 39 40 41 42
第8週『危機的クリスマスケーキ』
43 44 45 46 47 48
第9週『再出発エンゲージケーキ』
49 50 51 52 53 54
第10週『「逆転一発パンケーキ」』
55 56 57 58 59 60
第11週『泥沼恋愛チョコレート』
61 62 63 64 65 66
第12週『官能カスタードクリーム』
67 68 69 70 71 72
第13週『運命カカオ64％』
73 74 75 76 77 78
第14週『絶体絶命メッセージプレート』
79 80 81 82 83 84
第15週『下克上駄菓子ケーキ』
85 86 87 88 89 90
第16週『絶縁コンビニスイーツ』
91 92 93 94 95 96
第17週『究極選択パリブレスト』
97 98 99 100 101 102
第18週『親心ロールケーキ』
103 104 105 106 107 108
第19週『潮時じゃがいもガレット』
109 110 111 112

関連記事

スポンサーサイト

コメント : 0
トラックバック : 5

カテゴリ : ドラマ

ディレクターの目線blog＠FC2